口につけて勝負をすると、勝者が敗者を絶対服従の奴隷にすることができる悪魔の装置「SCM」。
SCMは墨田教授がペットの躾用に開発するも、悪用を狙った研究員の世田谷ツバキが盗み出して世の中に出回ったものである。
荒川エイアは、SCMで「自分を試したい」という大田ユウガに協力することとなり勝負の世界に足を踏み入れた。
各地でSCM勝負が始まり、SCMの実験を兼ねてブログを掲載している頭脳明晰な少年リュウオウが奴隷の葛飾ジュリア、中央アタルらと共に勢力を拡大。
ところがSCMの開発者にして特別な「J-SCM」を持つ世田谷ツバキも勢力争いに参戦し、SCM保持者を強制的に奴隷にできるJ-SCMの力で奴隷狩りを始めていく。
他方、記憶を失った根暗な少年品川ゼロは、その身体に亡き母 江東キヨの魂が乗り移っていた。
キヨは息子を奴隷から解放するためネット放送主の千代田マリアに協力を求め、その熱狂的なファンである板橋ゲッコウと共にリュウオウの身を狙う。
しかし作戦は失敗し、卑屈な青年の港タキオがマリアを襲い奴隷にしてしまった。
現状は次の通り。
荒川エイアグループ:大田ユウガ、墨田ズシオウマル(犬)、渋谷サチ(キャバ嬢)、練馬ムオン(風俗界のドン)、北ミナミ(ムオンの孫)
世田谷ツバキ一派:台東フジコ(狂女)、目黒マサカズ(変態オヤジ)
リュウオウ一派:ジュリア、アタル、新宿セイヤ(ホスト)、足立シヲリ(姉御肌)、中野タイジュ(女装少年)、文京ゼンイチ(チンピラ)、杉並ルシエ(OL)、豊島アヤカ(風俗嬢)
港タキオ一派:千代田マリア、品川ゼロ(根暗な少年)、板橋ゲッコウ(マリアのファン)
SCMを巡る勝負はますます加速していく。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
リュウオウ敗れる
母を助ける目標を諦め、どこか上の空なリュウオウ。
そんな中でもリュウオウ一派はアタルが中心となって独自にツバキ一派を追跡する。
アタルはツバキの奴隷となった目黒を拉致し、ツバキの居場所を突き止める。
そしてツバキに奇襲を仕掛けるも、J-SCMの力でアタル達はまるごと返り討ちにされてしまう。
〈アタルたちが返り討ちにあう [奴隷区 僕と23人の奴隷 9巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
そのままツバキはジュリアを餌にリュウオウをも奴隷化。
リュウオウ一派を取り込んだツバキは次にエイア達を狙っていく。
〈リュウオウまでも敗北 [奴隷区 僕と23人の奴隷 9巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
止まらないツバキの侵攻
サチを拉致してエイア達をおびき寄せ、何とかエイアだけは脱出に成功するもユウガやムオン、ミナミ、ズシオウマルはツバキの奴隷に堕ちてしまった。
〈ほぼ全員が奴隷に [奴隷区 僕と23人の奴隷 9巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
リュウオウとエイアの一派が消え、ツバキが大きく勢力を伸ばす展開。
しかしツバキの持つJ-SCMには「一度も負けた事のない者には効果がない」という弱点があった。
タキオがJ-SCMを奪い取り独裁に
それでもこのままツバキが全てを支配するかと思われた時、タキオがツバキを襲撃する。
ツバキの側近であるフジコを秘かに奴隷化していたタキオはツバキに勝利し、まんまとJ-SCMを奪い取った。
〈ツバキを襲うタキオ [奴隷区 僕と23人の奴隷 9巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
そこからタキオはツバキの奴隷全員をターゲットに奴隷狩りを始める。
娯楽感覚でターゲットを意のままにいたぶるタキオ。
〈奴隷全員がタキオの手中に [奴隷区 僕と23人の奴隷 9巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
見るに堪えない状況が続き、全員がタキオの手に落ちてしまった。
図に乗ったタキオがズシオウマルを虐待しようとしたとき、そこにエイアとシンノスケが助けに現れる。
シンノスケは手始めに思いっきりタキオを殴りつけるのだった。
〈エイアとシンノスケが勝負を挑む [奴隷区 僕と23人の奴隷 9巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
【9巻のまとめ】
ツバキの手によってエイアを除くほとんどのSCM保持者が奴隷に転落。
しかし「一度も負けていない者には効かない」というJ-SCMの弱点を突き、タキオがツバキからJ-SCMを奪った。
ツバキから奴隷を奪い取り、いたぶるタキオ。
見るに堪えない状況が続いた時、エイアとシンノスケが救出に現れるのだった。
次巻へ続きます。
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