薄幸サラリーマン更科二郎が、ひょんなことからロードレースの特訓をすることになりました。
「更科の妻が失踪している」という深い闇が明かされた一方で、綿谷先生も含めサポートを得ていく更科。
部下の小菅も娘のふくのも手がかかる存在ですが、自転車に乗っているときだけは何もかも忘れられます。
晶との最終試練も突破し、ついに乗鞍岳ヒルクライムがスタート。
ペースを守れず体力を消耗してしまった更科の前に小菅が救世主として現れ、更科の順位を引き上げます。
しかし、ライバルの登場に闘志を燃やす桜島と小菅のバトルが勃発。
小菅と桜島はそのまま先頭集団に追いつきますが、試合巧者の林に目をつけられた桜島にトラブル発生。
桜島のタイヤがスローパンクし、厳しい状況に追いやられてしまいました。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
桜島の復活
逆境の中でもひたむきに走る桜島の姿に感化された尾崎はバイクを止め、桜島に自らのホイールを提供します。
〈尾崎からホイールを受け取り復活する桜島 [かもめ☆チャンス5巻](c)小学館/玉井雪雄〉
そこに後ろからついてきた更科と弾吉。
弾吉は復活した桜島の後ろに食らいついていきますが、更科は体力・気力共に限界ギリギリ。
そんな更科に、娘からの激励の無線が入ります。
娘からの言葉を受けて、精神力だけで再び加速していく更科。
前を走るのは桜島と弾吉、そして先頭集団の3人だけです。
一方の先頭集団。
桜島が脱落し、自分が牽くべきはずの更科も遅れていることで、小菅はどうすべきか判断に迷っていました。
それならば、と小菅は先頭集団を共に走る林と喜屋武を抑え込みにかかります。
更科・弾吉・桜島の共闘
一方、更科は桜島と弾吉に追いつきました。
桜島は3人で協力して先頭集団を追うことを提案し、一時的に共闘関係となります。
〈桜島・更科・弾吉の即席チームで先頭を追う [かもめ☆チャンス5巻](c)小学館/玉井雪雄〉
が、隊列を全力で牽引するのはレース経験の浅い更科と弾吉。
桜島は2人に全力で牽かせて自分は体力を温存し、最後に漁夫の利を得ようとしていました。
体力が切れそうな弾吉に桜島は檄を飛ばします。
桜島「重ければその鞄とか捨てちまえ!」(※弾吉は日本10周の旅の途中でレースに参加しており、鞄もバイクに乗せたまま出場しています)
弾吉「いや…俺は、これで行く!これで行かなきゃ、なんねぇーんだ!」
弾吉の過去
弾吉の抱える事情。それは過去にありました。
弾吉は気に入らないことがあれば見境なく暴れる引きこもりで、たびたび家族に迷惑をかけていました。
そんな弾吉を預かった祖父は、弾吉に1つの自転車だけを渡し、家から追い出します。
弾吉の祖父「自分の力だけで日本を10周して来い」
弾吉は祖父の教えを守り、その途中でこの乗鞍岳ヒルクライムに出場していたのです。
弾吉のリタイア
弾吉の踏ん張りもあり、桜島たちの即席チームは先頭集団を尻尾を捉えます。
更科も頭で考えるだけの余裕がなくなったことで、徐々に純粋に負けず嫌いの本能が目を覚ましていきます。
しかし、勝負はここから、というところで弾吉のチェーンが切れて落車。
〈弾吉が落車 [かもめ☆チャンス5巻](c)小学館/玉井雪雄〉
更科と桜島は弾吉の犠牲を乗り越えて先頭集団との差を詰めていきます。
先頭集団に追いつく更科と桜島
ゴールまで残り2kmというところで、先頭集団に更科と桜島が追いつきました。
一息つくかと思いきや、勝負のことしか頭にない更科はそのままのスピードで集団を追い抜こうとします。
〈先頭集団に追いつきそのまま抜こうとする更科 [かもめ☆チャンス5巻](c)小学館/玉井雪雄〉
唯一このアタックに反応できなかった喜屋武がここで脱落。
最後は更科、小菅、桜島、林の4人の争いになりました。
残り2kmのガチンコバトル
何も考えずに全力アタックの更科と、そんな素人に負けたくない林が速いペースで先行し、桜島は冷静にその後ろにつきます。
更科のフォローの必要がなくなった小菅は何をしたらいいのか迷った結果、本能に従って更科たち同様に加速していきます。
桜島もこれに反応し、4人によるゴール前のスプリント勝負となりそうです。
〈勝負は4人のスプリントへ [かもめ☆チャンス5巻](c)小学館/玉井雪雄〉
残り1km。果たして誰が勝つのでしょうか。
【5巻のまとめ】
息を吹き返した更科と桜島が、弾吉の犠牲を乗り越えて先頭集団に追いつきました。
残りは1km。勝負は更科・桜島・小菅・林によるゴール前のスプリント勝負になりそうです。
果たして誰が勝つのでしょうか。
次巻へ続きます。
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