ブラフや不意打ち、奇襲を駆使してルールのない喧嘩に勝ち続けてきた高校生の佐藤 十兵衛は、ある日ヤクザに雇われた”喧嘩師”工藤に狙われることになる。
いつも通りブラフや不意打ち、奇襲を駆使して撃退しようとする十兵衛だが、人並み外れたパワーとタフネスを持つ工藤は何度倒しても立ち上がってくる。
一旦は距離を取って撤退する十兵衛だが、追ってきた工藤とビルの屋上で対峙することに。
用意していた防犯スプレーや仕掛けておいたドラム缶の配置や風の強さなどあらゆるものを利用して戦う十兵衛に対し、十兵衛の予想を上回る規格外のパワーを見せる工藤が迫るのであった。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
総合格闘家として八百長を拒否する橋口
工藤に負けた総合格闘家の橋口は、柔道のオリンピック金メダリストの金田の総合格闘家としてのデビュー戦の相手に指名され、運営から八百長で負けるように指示される。
新しく建てた道場のためにどうしても金がいる橋口だったが、プライドを優先して八百長は拒否した。
工藤に追い込まれる十兵衛
工藤に追い詰められ慌てて逃げるフリをする十兵衛だが、策はまだ残っていた。
空き缶に紛れて中身の入った缶を投げつけ、さらに至近距離からの飛び膝蹴り。
しかしいずれも工藤を倒すには至らず、単純な腕力による強烈なベアハッグで締め上げられる。
朦朧とする意識の中、工藤が口呼吸をしていることに気づいた十兵衛は力を振り絞って猛毒を持つトウゴマの種を工藤の口に入れ、そのまま飲み込ませることに成功。
ただしトウゴマの種というのは十兵衛の嘘であり、飲ませたのはただの柿ピー。
必死に吐き出そうとする工藤の右肩にダメージを与え、ラッシュを仕掛ける十兵衛。
ところが脳内のドーパミンで痛覚を遮断していた工藤は動かせないはずの右腕で十兵衛に大きな一撃を与える。
なんとかして逃走手段を考える十兵衛、しかし工藤はその先を阻むかのようにビルの屋上のドアノブを腕力で破壊し、逃げ道を塞ぐのであった。
十兵衛が逃走成功、ビルから落下する工藤
工藤を倒すには攻撃力が足らず、掴まれたら負け確定という状況で屋上のフェンスに追い詰められた十兵衛。
今自分が持っているもの、屋上にある使えそうなもの、思考を巡らせ勝つ手段を考える。
そして屋上のタンクが水ではなくお湯であることに気付いた十兵衛はある策を思いついた。
フェンスの向こう側へと工藤を誘い出し、追い詰められたフリをしながら防犯スプレーの空き缶を回収。
使い切った缶であっても、タンクから排水溝へと流れるお湯で温めれば最後のひと噴射ができることを知ったうえでの奇襲である。
十兵衛は隙を突いて工藤の目にスプレーをかけ、工藤が突き落とされると身構える隙に自ら川に飛び込んだ。
バランスを崩した工藤はフェンスに捕まろうとするも、右腕を痛めていたために掴めず落下、車のボンネットの上に叩きつけられるのだった。
屈辱の敗北宣言と命乞い
十兵衛の逃走は見事に成功したかのように思えた。
しかし工藤はまだ生きており、十兵衛が川から上がってきたところを待ち構えていた。
工藤は高校生相手でも容赦なく殴る。
無防備な状態で何度も殴られ、さすがの十兵衛も万事休す。
「勘弁してください」「すみませんでした」と負けを認めて呟くしかないのであった。
【7巻のまとめ】
徐々に工藤に追い詰められるなか、頭をフル回転させて奇襲を編み出した十兵衛。
工藤の隙を突いて自ら川に飛び込み、工藤をビルから落下させることに成功する。
しかしまだ生きていた工藤は川から上がって油断している十兵衛を待ち伏せし、容赦なく殴打。
さすがの十兵衛も何もできず、負けを認めて弱弱しく命乞いをするしかないのであった。
次巻へ続きます。
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