赤髪の不良、桜木花道が同級生の赤木晴子に一目ぼれし、彼女目当てでバスケ部に入部。
しかしバスケ初心者の花道に待っていたのは地味すぎる基礎練習。
不満を募らせた花道は一度は部を辞めかけますが、晴子への思いが勝って思いとどまります。
安西監督の指導のもと行われた部内の紅白戦では流川がスーパープレイを披露。
一方の花道も将来に期待を持たせる身体能力を発揮し、超初歩的なレイアップシュートを練習し、リバウンドの極意をゴリから教わりました。
そしていよいよ陵南との練習試合。
花道が試合デビューし大激戦を繰り広げますが、惜しくも敗戦。
そして次期キャプテン候補の宮城リョータがバスケ部に復帰しました。
しかしバスケ部もこれで安泰かと思われた矢先、事件が起こります。
リョータと遺恨を残す三井が他校の不良を連れてバスケ部に殴り込み。
不良の番町格である鉄男が無抵抗な部員たちをKOしていき、ついにキレたリョータ・花道・流川の3人。
大乱闘に発展しますが、援軍に駆け付けた花道軍団のおかげもあって制圧。
ここで追い詰められた三井の過去が明かされます。
将来を期待されたバスケ部のスーパールーキーだった三井。
故障して、回復を焦るあまりまた故障して、そんなことを繰り返すうちにバスケ部から離れていってしまいました。
恩師である安西先生の姿を見たとき、ついに気持ちを抑えきれなくなった三井は涙ながらにバスケ部への未練を口にしました。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
三井がバスケ部に復帰
三井らのバスケ部襲撃事件は、水戸たち花道軍団と堀田たちがそれぞれバスケ部と三井をかばうかたちで謹慎となり、幕引きとなります。
バスケ部に復帰した三井も改心して髪をきり、練習に参加。欠けていた前歯もしっかりさしています。
〈歯も心も入れ替えた三井 [スラムダンク9巻](c)集英社/井上雄彦〉
三井は持ち前のセンスで2年間のブランクを感じさせないプレーを披露し、インターハイ県予選に向けて湘北の練習にも熱が入っていきます。
インターハイ神奈川県予選が開始 湘北vs三浦台
そしてインターハイ県予選が始まりました。
初戦の相手は不良校である三浦台。
三井・リョータ・流川・花道はケンカしたお仕置きとしてベンチスタートとなります。
試合は赤木が徹底したマークを受け、三浦台にリードを許す展開に。(湘北4 - 18三浦台)
ここで安西監督はベンチで鬱憤をためた4人を一気に投入し、反撃開始。
〈4人の投入で反撃開始 [スラムダンク9巻](c)集英社/井上雄彦〉
三井・リョータ・流川・赤木の活躍であっという間に追いついていきます。(湘北16 - 18三浦台)
花道もシュートをしようとしますが、相手のファウルを受けてフリースローに。
一度もフリースローを練習していない花道は、緊張から5秒以内に1本目のスローを放てずヴァイオレーションを取られます。
2本目は開き直ってリングボードに剛速球を投げつけ、リバウンドを自ら取る作戦に出る花道。
しかし跳ね返ったボールを流川が横取りしてそのままダンク。
チャンスを掻っ攫われてしまい、流川が目立つ展開になっていきます。
試合は湘北が圧倒し、ワンサイドゲームに。(残り約5分 湘北100 - 47三浦台)
いまだ1本のシュートも決められず功を焦る花道は、カウンターでスラムダンクを狙います。
が、ボールを叩きこんだのはゴールではなくブロックに跳んだ相手選手、村雨の頭上。
〈花道のダンクが村雨の脳天を直撃 [スラムダンク9巻](c)集英社/井上雄彦〉
村雨は気絶し、花道は5個目のファウルで退場となりました。
試合はそのまま湘北の圧勝に終わります。(試合終了 湘北114 - 51三浦台)
陵南の仙道や神奈川の覇者、海南大附属高校のNo.1プレイヤー牧紳一、3Pの名手である神宗一郎、スーパールーキーの清田信長も偵察に来るなか、花道を含め湘北の知名度が一気に上がりました。
順調に勝ち進む湘北(2回戦~4回戦)
2回戦の相手は角野高校。
湘北はまったく危なげない試合運びで圧倒します。(残り1分 湘北153 - 24角野)
この試合には海南の神、清田のほかに陵南の魚住、翔陽のセンターである花形も偵察に来ています。
なお花道はまた何もできずに5ファウルで退場になりました。
試合はそのまま湘北が圧勝します。(試合終了 湘北160 - 24角野)
3回戦でも湘北は相手を圧倒しました。(試合終了 湘北103 - 59相手校不明)
花道は前半15分で5ファウルの退場です。
4回戦の相手は古豪である津久武。
序盤は相手の3Pに手を焼きリードを許しますが、リョータを中心に速い攻めで畳みかけ、一気に逆転。
花道はまた5ファウルで退場しますが、湘北が勝利します。(試合終了 湘北111 - 79津久武)
決勝リーグ進出を賭けた準々決勝の相手は翔陽に
ベスト8に駒を進めた湘北。次は花形率いる翔陽と決勝リーグ進出をかけて対決します。
デビュー戦からすべての試合で何もできず退場している花道は、プライドを捨てて赤木のもとを訪ね、教えを乞います。
〈ゴリに教えを乞う花道 [スラムダンク9巻](c)集英社/井上雄彦〉
毎日の地道な積み重ねしかありませんが、赤木は花道の根性を認め、翔陽戦のカギを握るかもしれないと考えるのでした。
【9巻のまとめ】
暴力事件は無事収まり、改心した三井がバスケ部に復帰。
そしてインターハイ神奈川県予選が始まり、準々決勝まで順調に勝ち進んだ湘北の次の相手は翔陽に決定。
決勝リーグ進出を賭けた大一番を迎えます。
次巻へ続きます。
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