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ルスカに想いを寄せるオクタヴィア、宮廷を不穏な空気が包む『拳闘暗黒伝セスタス』13巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

15歳の少年セスタスはヴァレンス剣闘士養成所に所属する拳奴であり、「100勝すれば自由の身」という条件で過酷な戦いの道を歩み出した。

元拳奴のザファルに師事し、師の仇敵であるデミトリアスやその息子ルスカとの出会い、そして弱い17歳にしてローマ皇帝に即位したネロとその母アグリッピーナと、セスタスの周囲で物語が動き始める。

デミトリアスが先帝クラウディウス一派による皇帝暗殺計画を阻止したが、命を狙われたことにショックを受けるネロは、母アグリッピーナが先帝クラウディウスを謀殺したのではないかと疑心暗鬼になり、孤独に恐怖するようになる。

信頼できる味方としてセスタスを自分専属の奴隷にしようとするが、師や共に育った仲間たちのためにセスタスは皇帝のお願いを固辞した。

そんなある日、セスタスの所属するヴァレンス奴隷闘士養成所では虐げられてきた拳奴たちの不満が爆発し、ヴァレンスの娘でありルスカの婚約者でもあるヴァレリアを人質にとって奴隷の反乱が勃発した。

セスタスやザファルなど反乱に加担しなかった者を除いて奴隷たちは全員殺される一方、ヴァレリアもまた自暴自棄になった奴隷によって殺されてしまう。

婚約者を殺され錯乱するルスカは拳奴への憎しみを募らせ、セスタスとの間に芽生え始めていた友情も崩壊。

奴隷拳闘士養成所は解体され、新たな身請け先のドリスコ拳闘団でザファルや同年代のペドロ・エルナンド・ゲティや看板闘士のラドックらと共に巡業で帝都ローマを離れることとなった。

他方、衛帝隊内で腕を上げるルスカだが、絶対的な父デミトリアスの呪縛から逃れられずにいた。

そうとは知らない皇后オクタヴィアがルスカに惹かれ始めるのに対し、妾の奴隷アクテと逢瀬を重ねるネロはアグリッピーナの支配から自立するため、オクタヴィアとの離縁をも宣言し、帝都ローマに不穏な空気が立ち込めていく。

その頃、ザファルのもとで訓練を積みつつ、天性のバネと不屈の闘志を持つ黒人奴隷ゾラを新たに拳奴として迎え、セスタスたちは訪れた都市ポンペイで絶世の美女だが天邪鬼のサビーナと、サビーナから寵愛を受けることを夢見てひたむきに戦い続ける拳奴エムデンと出会った。

「拳闘大会で前人未到の50連勝を達成したら家臣に迎えてあげてもいい」というサビーナの言葉を生きがいに48連勝まで積み上げたエムデンと対峙することとなったセスタスは、奇跡的な逆転勝利を挙げ、会場を沸かせる。

試合後、サビーナから労いの言葉と別れを告げられるエムデンは、最も欲しかった言葉をかけられたのが夢破れたときという辛い結果になるのだった。

13巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

ザファルとエムデンは兄弟弟子だった

サビーナに見捨てられ失意のエムデンのもとをザファルが訪ね、同じ「断頭」という必殺技に行き着いた由来を探る。

エムデンは5年ほど前に拳闘士として伸び悩んでいるところにある男と出会い、自分の考えていることや癖などを次々と見透かされたことからその男に弟子入りすることを決めた。

無償で指導をつけてくれたその奇特な男のもとでエムデンは無類の強さを身につけ、最後の技「断頭」をも習得。

そして断頭で初めて相手の命を奪ったとき、その師匠は何も言わずに姿を消したという。

その話を聞いたザファルは、その男が自分のかつての師匠であり神の眼と悪魔の知能、天使の弁舌を兼ね備えたデモクリトスであることを確信。

デモクリトスがまだ生きていることを知ったザファルは、弟弟子と分かったエムデンの再起を応援する。

そしてエムデンとの試合で観客の心を掴んだセスタスは、声援に送られながらポンペイを後にし次の街へと向かうのだった。

ルスカに許されぬ恋心を募らせるオクタヴィア

時は遡り、14年前の帝都ローマ。

狂帝カリグラは近衛大隊長2名による反乱で暗殺され、それまで親族から「愚鈍」と疎まれていたクラウディウスが新たな皇帝として擁立された。

そして現在、アグリッピーナの支配から脱したネロはデミトリアスの武力をバックに自身の政策を推し進めている。

他方、オクタヴィアもルスカへの恋心を募らせながら、ルスカに意地悪をしてしまう自分の幼稚さで自己嫌悪に陥っていた。

ルスカはオクタヴィアからの好意に気づきながらも一線を超えることは無く、「やましいことは無い」と胸を張っていたが、その認識の甘さをドライゼンに咎められることとなる。

やましさのある無しは関係なく、デミトリアスやアグリッピーナらに疑いの目で見られれば衛帝隊の破滅、仲間たちの地位と未来を失う結果に繋がりかねない―。

ドライゼンの説教に反抗するルスカは力尽くでたしなめられ、反省を促される。

ルスカには「オクタヴィアへの恋心は無い」と言い切るが、それもドライゼンから見れば手放しで信頼できるものではないようだ。

已む無くドライゼンはオクタヴィアの警護からルスカを外し、しばらく物理的な距離を置くことにするのだった。

衛帝隊と近衛隊の確執

同年代のアドニスと共に年少部の指導役を任されるルスカは、良き見本としての立ち振る舞いを見せる。

しかし自由奔放なアドニスと共に街中を歩いている際に近衛隊と揉め事が起きてしまった。

帝都の中で唯一武器の携行を赦されるエリート兵集団である近衛隊たと雇われの格闘家集団の衛帝隊は犬猿の仲。

なるべく穏便に済ますために多少の嫌がらせを受けても受け流す気でいたルスカだったが、近衛隊からの挑発と侮辱を受けたアドニスがあっという間に近衛兵たちを殴り倒してしまった。

メンツを潰された近衛兵はたちまち取り囲んで抜刀し、一触即発の空気に。

ルスカ1人では場を収めることができそうになく、また衛帝隊に恥を塗る結果になりかねないと思った矢先、衛帝隊のアポロニウスが割って入ってきた。

物腰柔らかながら、「無血の破壊魔」という異名を取るアポロニウスの実力と怖さを知る近衛隊長は怖じ気づき、部下に命じて剣を収める。

相手の前身の関節をことごとく外すことで悲鳴も上げさせず、一滴の血を流すこともなく相手を「破壊」するアポロニウス。

衛帝隊にはまだまだ異能の超人がいるのであった。

宮廷を包む不穏な空気

アグリッピーナの支配から脱したいネロだったが、政権を支える両翼であるセネカと近衛隊長官のブルスは共にアグリッピーナに恩がある身。

皇帝就任記念に発行した金貨にはネロの隣にアグリッピーナの肖像も刻まれ、ネロはアグリッピーナの権威を排除しきれていないことに憤慨していた。

同じころ、先帝クラウディウスの息子にしてネロがいなければ本来皇帝に就くはずだったブリタニクスは、てんかんの持病もちということも相まってはれ物に触るような扱いを受けながら、姉オクタヴィアと共に陰鬱な日々を送っていた。

2人の生活に影を落としていたのは亡き母メッサーナの影響も少なくない。

年老いた夫クラウディウスの無関心をいいことに物欲と性欲に支配されるがまま好き放題の生活を送ったメッサーナは後世まで「淫乱女」と称されるほど堕落し、果てには重婚の罪で死刑に処されていたのである。

母の悪評にも耐えて生きるオクタヴィアとブリタニクス姉弟に対し、アグリッピーナもまたオクタヴィアに「尊い血筋でネロの子を産むことだけがあなたの価値」と吐き捨てながらルスカへの禁断の恋に釘を刺す。

妾であるアクテにかまけオクタヴィアと離縁を望むネロ、ルスカへの恋心を募らせるオクタヴィア、そしてネロとオクタヴィアの復縁と出産を望むアグリッピーナ。

宮廷の中で波乱が巻き起ころうとしているのだった。

ルスカを試すアグリッピーナ

オクタヴィアとの関係を止めさせたいアグリッピーナは、人気のない厩舎にルスカを呼びつける。

堂々と潔白を主張するルスカに対し、アグリッピーナは「神の裁定に委ねる」としてあるゲームを命じた。

机の上には並べられた6つの盃に液体が入っている。

3つはただの酒だが3つには強度の違う毒が入っており、最も強い毒を選べば間違いなく即死。

杯を選んで飲み干し、神が許せば(生き残ることができたなら)潔白を信じてあげる―。

アグリッピーナの強要に逃げ場のないルスカは困惑するのであった。

【13巻のまとめ】

エムデンはザファルと同じくデモクリトスに師事しており、兄弟弟子であったことが判明する。

他方、宮廷では妾であるアクテにかまけオクタヴィアと離縁を望むネロ、ルスカへの恋心を募らせるオクタヴィア、そしてネロとオクタヴィアの復縁と出産を望むアグリッピーナと、それぞれの思惑が交錯しようとしていた。

不穏な空気が宮廷を包む中、オクタヴィアとの関係を止めさせたいアグリッピーナはルスカを呼びつけ、「毒入りの酒を含む6つの盃から1つを選び、生き残ることができたら潔白を信じる」と強要する。

理不尽に試されることとなったルスカの運命は―。

次巻へ続きます。

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