学校にも家庭にも居場所がない高校生の神代ユウは、あるきっかけでボクシングのワンツーを独学で覚え、いつしか不良たちを撃退する実力をつけ始めた。
その噂は「不良狩りのボクサー」として広がっていき、さらに強い者たちに狙われるユウ。
柔道使いの岩戸や街のカリスマ 伊沢マサキに導かれながら、自分の存在を賭けて更なる戦いに身を投じていく。
代沢高の空手使い 緑山ショウゴとの決闘を経て友人関係となり、親友のシンイチと3人での楽しい時間を手に入れたユウ。
しかしそれも束の間、シンイチがヤンキーたちに襲われ、ユウとショウゴは主犯格の加藤・八木に強い復讐心を抱く。
復讐を始め連戦のなかで技を磨き上げていくユウは、ショウゴから教わった必殺技を武器についに加藤とのタイマンを制した。
しかし怒りは収まらず、暴走するユウはヤンキーたちとの全面戦争に向かってしまう。
事態を収拾するため乗り出したマサキをも逆恨みし、誰の言葉にも耳を貸さないユウはマサキとタイマンを張ることに。
善戦するも実力で上回るマサキが見せしめを兼ねてユウを痛めつけ、マサキは事態を収拾してみせた。
頭が冷えたユウはマサキの苦悩を垣間見ながら、自分の居場所や仲間を守れるほどの強さを強く求めるようになる。
しかし待っていたのはスランプ。
以前のような鋭さと思い切りの良さが消えたユウは、岩戸とマサキを頼るのだった。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
マサキがユウを粛清
木刀を手にした硬派で一匹狼のタカを担ぎ上げ、世田商がマサキ狩りに動き出す。
〈マサキを狙う世田商 [ホーリーランド 7巻](c)白泉社/森恒二〉
他方、まだ調子が戻らないユウはショウゴと再会を果たした。
ショウゴはユウの変わりように驚きながらも、ユウの身体のキレを取り戻すために特訓を施す。
ようやく持ち前の鋭いパンチを放ち、手にサンドバッグの衝撃を感じたユウは、自分の信じる力を取り戻したことを涙ながらに喜んだ。
〈ユウが復活[ホーリーランド 7巻](c)白泉社/森恒二〉
そして、手にした力をマサキをはじめ、他人のために使うことに心を高ぶらせていく。
マサキと世田商が戦争へ
世田商のヤンキーたちは徐々にマサキへのプレッシャーを強め、全面戦争のときが近づいていく。
〈戦争が近づく [ホーリーランド 7巻](c)白泉社/森恒二〉
街のカリスマとしてただの抗争ではない何かを見せてくれるのではと、マサキへの期待も高まっていく。
木刀を持ったタカの方が下馬評は上、しかしマサキの勝利を信じてユウはトレーニングに励むのだった。
〈ユウの覚悟 [ホーリーランド 7巻](c)白泉社/森恒二〉
マサキのピンチにユウが駆け付ける
そしてついに、運命の日が来た。
裏切った仲間の一人に誘い出され、武装した世田商のヤンキーたちに囲まれるマサキ。
マサキはタイマンではなく集団で奇襲をかけられ返り討ちにするも、多少のダメージを負ってしまう。
〈奇襲されるマサキ [ホーリーランド 7巻](c)白泉社/森恒二〉
その状態で決戦の地である世田商に単身で乗り込み、タカと相まみえることに。
木刀に対し、メリケンを攻守に使うマサキだが、前の戦いで負ったダメージが響く。
〈ダメージが響く[ホーリーランド 7巻](c)白泉社/森恒二〉
タカの強烈な一撃を受けてしまい、万事休す。
しかしマサキの敗北が決まったかというとき、そこにユウが駆け付けた。
マサキがケガを負っているのを目の当たりにしたユウはキレ、再び暴力に身を委ねるのだった。
〈ユウがキレた [ホーリーランド 7巻](c)白泉社/森恒二〉
【7巻のまとめ】
ショウゴの助けを経て見事復活したユウ。
他方、世田商のヤンキーたちに目をつけられ戦争状態へ突入したマサキ。
世田商は剣道使いのタカを担ぎ上げ、集団での奇襲を仕掛けながらマサキを追い込む。
手負いのマサキがタカとのタイマンで不覚を取り、敗北かというとき。
ユウが駆け付け、再び暴力に身を委ね世田商に立ちはだかるのだった。
次巻へ続きます。
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