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前巻はこちら世界一の豪速球投手に覚醒した倉井『ONE OUTS』12巻【ネタバレ注意】
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13巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ムルワカが河中からホームラン
ボールを怖がるムルワカの弱点は克服されたわけではない。
それでも渡久地は自信満々。
渡久地の読み通り、ムルワカは河中の渾身のストレートを見事にバックスクリーンに叩き込み、3打点を挙げてみせた。

〈ムルワカがホームラン [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
新・ワンナウツ契約でも30億円の黒字を挙げ、彩川を仰天させるのだった。
ムルワカを覚醒させた仕掛け
ムルワカにかけたマジック、そのヒントはムルワカが「どんな球にも振り遅れる」というところにあった。
それはつまり、タイミングをとる能力に秀でているが、それに身体を合わせようとするときに無意識に腰が引け、そのせいで振り遅れるというもの。

〈ムルワカの本来の姿 [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
渡久地は腰が引けるのを治すのではなく、ムルワカの体感スピードに修正を加える。
至近距離から体感220km近いストレートを味わわせ、その後に打席に送り込んだのである。
220kmに合わせて振り遅れていたムルワカにとって、振り遅れたスイングがうまく160kmの河中のストレートを捕えたのである。

〈体感速度を調整 [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
この場面でリリーフに河中が出てくることを読み切ったうえでの用意周到さに、三原をはじめカラクリを知った者は脱帽するのだった。
追い込まれ焦る菅平
ポンコツ3人衆のなかで、唯一覚醒できずに焦る菅平。

〈焦る菅平 [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
渡久地に自分が向上するヒントを聞こうと甘える菅平だが、渡久地は冷たく突き放す。
そもそも渡久地は菅平にはほとんど期待を持っておらず、トレード話のお供に加えたのも「菅平を見捨てないでほしい」という児島の説得があったからだった。
若い頃はやる気や気合が十分にあった菅平は、ケガでシーズンを棒に振ったのを機に燻るようになったが、児島はまだ菅平が帰ってくることを信じていたのである。
そんな菅平に渡久地は「この試合で結果を出せなかった者は二軍に落とす」と脅す。

〈非情な宣告 [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
倉井とムルワカは結果を出したが、もう試合終盤。
菅平はこのまま打線が回らなければ次の打席を待つことなく二軍に落ち、二度と一軍に戻ってこられない状況に追い込まれるのだった。
菅平の執念
事実上の解雇宣告に焦る菅平は、自分まで打席が回ることを必死に祈る。

〈次の打席を必死に祈る [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
自然と打席に立つ仲間への応援も熱を帯びていくと、渡久地は「ネクストバッターズサークルで必死に素振りをすれば打席が回ってくる確率が高まる」とアドバイスする。
すると渡久地の読み通り、菅平の必死の素振りを見たフィンガースは全く当たっていない菅平に代打が送られないと判断し、あえて勝負を急がずに菅平と後に続く倉井を打ち取ればいいという思考が働いた。
結果として菅平の前の2人が四球を選び、ワンナウト満塁のチャンスに菅平が打席に立つ。

〈菅平のラストチャンス [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
それでも、まだ打席に立つチャンスが回ってきただけで結果を残さねばならない。
生き残るために神にでもすがりたい菅平だが、あっという間に2ストライクと追い込まれてしまう。
ところがこの土壇場で執念を見せた。
打てないながらもインコースを攻めてきた球に思いっきり踏み込み、デッドボールで打点を挙げたのである。

〈執念のデッドボール [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
沖縄で児島が渡久地とのワンナウト勝負で見せたのと同じ戦法。
どよめきが残る球場で、渡久地は続く倉井に意表を突くスクイズを仕掛け、したたかに1点(10億円)をもぎ取るのだった。
ダメ押しのボーナスゲーム
そのまま渡久地・ムルワカ・菅平はベンチに下がり、最終回のリカオンズのマウンドには別の選手が送られる。
このまま何もしなければ新・ワンナウツ契約で彩川が大損をこくことは明白な状況。
ところがここで渡久地はあえて彩川に新たなゲームを提案した。

〈ボーナスゲームの提案 [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
それは「あえて満塁のピンチを作って倉井を登板させる。ただし見事に切り抜けたら特別ボーナスとして20億を彩川が負担する」というもの。
倉井が失点しこれまでの負けを取り返すことに賭けた彩川はこれを飲み、ピンチの場面で倉井がマウンドに送られた。
打席に立つのは4番の天海。
球界を代表する天才打者を相手に倉井は全力の投球。
最後は天海のバットが捉えるが、倉井の球威が勝りセンターフライに終わる。

〈倉井が天海を抑える [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
こうして渡久地はこの試合を多額の黒字で終え、年俸は約60億円にまで到達したのだった。
まだ諦めない彩川オーナー
渡久地への年俸でこれだけ多額の負債を抱えながらも、「カネならいくらでもある」と豪語しまだ諦めない彩川。

〈諦めない彩川 [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
ワンナウツ契約のような完全出来高制は公にはプロ野球協約で禁じられており、球団の帳簿には反映できない一方、渡久地の口座には確実に金が振り込まれている。
いったい渡久地の年俸はどこから出ているのか―。
以降は渡久地が投手として先発すればレートを高くするのは自殺行為、そして先発登板しない場合は渡久地は野手として出場しながら肩を十分に休め、ムルワカと倉井が着実にその穴を埋めていく。
レートを釣り上げて一発逆転を狙う彩川は、次はムルワカを全打席敬遠し打点を稼がせない策に出るのだった。

〈ムルワカは全打席敬遠 [ONE OUTS 13巻](c)集英社/甲斐谷忍〉
【13巻のまとめ】
渡久地の仕掛けで覚醒したムルワカが河中からホームランを放つ。
さらに菅平も執念で打点を挙げ、新・ワンナウツ契約により渡久地は大金を稼ぎ出した。
それでもまだ一発逆転を諦めないオーナーは、今度はムルワカを全打席敬遠し打点を稼がせない策に出るのだった。
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