自らを神と称し、各国に警告を発する。
警察はユウキの素性を知り、マコトにも捜査の手が及んだ
中村はマコトのワンネスに触れ、味方につけようと説得する。
ユウキの考えも中村の考えも正しく思え、悩むマコト。
巻き込んでしまった小島を守ることだけが、今の存在意義だった。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。
支持の拡大
問う者の支持は世界中で拡大していった。
利益を優先し、地球や命に責任を負わない国家を敵とみなす。
皆、純粋で本気なユウキの主張に引き付けられていた。
中村もまた、ユウキのカリスマ性と純粋な人間性を評価していた。
しかし、彼はテロリストであって、この世界はユウキのモノではない。
ユウキを止めるためにはマコトの協力が不可欠だった。
マコトのことを考えていると、中村は無意識にワンネスの世界に繋がってしまった。
それに気づいたユウキは中村の下へ飛び、ワンネスの世界へと引き込もうとした。
しかし、それを察知したマコトもまた、驚異的なスピードで飛んでくる。
マコトはユウキを止めようとするが、聞く耳を持たない。
ユウキは命がけで世界を変えようしている自分達を邪魔しないよう言い残し、去っていった。
マコトはワンネスで繋がったユウキから、信頼や友情といった感情を一切感じられなかったことを悲しみ、涙を流した。
マコト暗殺計画
問う者の新メンバーたちはマコトの圧倒的な力を認識し、独断で殺害を計画する。
ユウキと同等の力を持つマコトは問う者にとって脅威だ。
ワンネスの力を使わず不意を突けばマコトでも殺せるに違いないと考える一部メンバーたち。
街頭ビジョンでもユウキの問いかけが流れる中、マコトは人混みを歩く。
その後ろを問う者のメンバーが尾行していた。
計画と逃走経路を確認し、マコトに近づく。
あっさりと、無警戒なマコトの腹にナイフを刺すことに成功した。
逃げようとワンネスの世界に入るも、そこは暴走したマコトの意識に支配されていた。
慌ててアジトへ飛ぶが、怒りで我を失ったマコトの意識は消えない。
すでに部屋ごとワンネスの世界に飲み込まれていたのだ。
ユウキに助けを求めても脱出することができず、次々とメンバーがマコトの力によって消失していく。
ユウキはワンネスが不安定になっている異変を察知していたが、安全のために干渉しようとはしなかった。
死の恐怖に怯える相手を見て、マコトはようやく自分が他人を殺していることに気づいて正気を取り戻し、もう自分に近寄らないよう警告を発し、去っていった。
他方、刺殺事件の捜査に乗り出した警察も、監視カメラの映像でマコトが刺されたことを認識していた。
これが問う者の総意だとすれば、戦争になるしかないのであった。
マコトの決心
ユウキはマコトの反撃にあったメンバーを助けず、見殺しにした。
彼らは問う者の意思を無視して勝手に暴走したのであり、それは大槻の行動と変わらぬものだ。
ユウキはメンバーに警告する。
マコトでさえも今はまだ敵ではない。
しかし、あくまで神の手足として働けない者はユウキにとって敵なのだ。
そのころ、マコトが刺されたとのニュースを見た小島は動揺していた。
しかし、そこへマコト本人が現れるが、ひどくおびえていた。
自分を殺そうとした人間がいることや、死んだと思った自分が平気でいること。
小島のぬくもりはマコトを落ち着け、改めて小島を守ろうと決心した。
自分1人ではユウキを止められない。
マコトは中村と協力することを決め、彼らのいる場所を訪ねた。
しかし、ユウキを止める理由が分からなければ説得ができないと考えていた。
岩木はユウキの理想はさておき、現在行っている破壊の是非をマコトに問うた。
未だ答える者が現れない世界の中、ユウキはどう考えているのか。
マコトはそれを確認するためにユウキのいるISSに飛ぶのだった。
作戦
スペースシャトルがISSに接近する。
生活物資等の補給を名目としたミッション。
しかし、実際はクルーを救出し、ISSを爆破して問う者らを暗殺するための極秘ミッションだった。
秘密裏に爆破の準備が進められる中、まだなにも知らないユウキの下へマコトが現れた。
自分が殺されたかけたマコトと、結果的に同志を失ったユウキ。
2人の間に緊張が走る中、ついに爆破が実行された。
ISS内のいたるところから爆発が起こる。
マコトはとっさにユウキを連れてワンネスの空間に逃げ込むのだった。
【8巻のまとめ】
世界中に問う者の支持は広がる中、偶然中村とユウキが接触した。
問う者の一部メンバーはマコトを脅威と考え、独断で殺害を計画するも失敗。
マコトはユウキを止めるために中村達に協力することを決心し、ユウキのいるISSで対話を試みる。
しかし、その時ISSを爆破して問う者を暗殺する極秘ミッションが進んでいた。
ISSの爆破に巻き込まれるマコトとユウキ。
マコトはとっさにユウキを連れてワンネスの空間へと逃げ込むのだった。
【8巻の見どころ】
この巻の見どころは、マコトが自らの立場を決めるまでの葛藤と、ISSでの衝撃的な展開です。
ユウキの支持が世界中に広がる一方で、マコトは問う者の標的となり、無防備な状態で刺されてしまいます。
しかし、暴走したワンネスの力によって反撃し、仲間を次々と消失させる姿は圧巻です。
マコトとユウキの緊迫した再会の直後、ISSが爆破されるシーンは、まさに手に汗握る展開です。

次巻へ続きます。
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