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ベンチの盗聴と不正球使用を跳ね返し逆転『ONE OUTS』9巻【ネタバレ注意】

 

~前巻までのあらすじ~

リカオンズ悲願の優勝を目指す”悲運の天才打者”児島は、ミニキャンプに来た沖縄で1打席勝負の賭け野球「ワンナウト」で無敗を誇る天才勝負師・渡久地東亜と出会う。

速球も変化球もないが並外れた度胸、洞察力と読心術で相手打者を翻弄する渡久地を児島は勝負への執念で破り、渡久地は児島に従って「リカオンズを優勝させる」という目的のもと入団することとなった。

球団経営を銭勘定でしか考えないリカオンズオーナーの彩川と「1アウトで+500万円、1失点でー5000万円」という完全出来高制の年俸契約(通称:ワンナウツ契約)を結び、渡久地のプロ野球選手としてのシーズンが始まる。

既に球団売却を水面下で進める彩川オーナーはワンナウツ契約に具体的な条件をつけ有利に進めようとするが、渡久地は相手打者や彩川オーナーを手玉に取り荒稼ぎをしていく。

渡久地はパ・リーグの最強王者マリナーズとの3連戦に全試合先発させられながらも見事に大幅な収支黒字で切り抜け、ホームスチール成功率100%の最速男ジョンソン擁するバガブーズも叩き潰した。

次の相手はホームスタジアムでイカサマを駆使する悪質球団ブルーマーズ。

球団ごと不正をしていると確信した渡久地は、相手の守護神ウィリアムスが偏芯ボールを利用したインチキナックルを投げていることを見抜く。

初戦を落としたリカオンズだが、第2戦ではサインが全て盗まれていることを確信しし、それを逆手に取り逆転勝利を飾った。

そして盗まれにくいサインのパターンを立てて臨んだ第3戦。

しかしブルーマーズはなりふり構わぬイカサマでリカオンズのサインを盗んでいるのだった。

 

9巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

ベンチが盗聴されている?

いかにサインのパターンを変えてもブルーマーズに読まれている―。

リカオンズは打ち込まれ、6者連続ヒットで5点を失う厳しい展開に。

その事実から渡久地は「リカオンズベンチが盗聴されている」という結論に至った。

〈盗聴されている? [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

おそらく、盗聴機は1つか2つ、それも三原監督の近くに設置されている可能性が高い。

そう踏んで渡久地は監督をベンチの端から中央に呼び寄せ、サインのパターンを変える指示を出す。

しかしそれでもブルーマーズの打線は止まらない。

さすがの渡久地でも相手のトリックがわからず、ズルズルと点差は開いていくのだった。

〈渡久地ですらも苦戦 [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

盗聴器を持っていたのはボールボーイ

7-0にまで点差が開いたところで、ようやく渡久地が盗聴のタネに気づいた。

盗聴器を持っていたのは、監督の近くに待機していたボールボーイ。

〈盗聴していたのはボールボーイ [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

渡久地はうまくボールボーイを遠ざけているうちにサインのパターンを変え、見事にブルーマーズの流れを止めてみせた。

ここから盗聴されている状況を利用して渡久地の反撃が始まるのだった。

イカサマ球団の生みの親

ブルーマーズのイカサマを指揮していたのは天堂監督ではなく、ヘッドコーチの城丘高志

〈イカサマ球団の生みの親 [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

バガブーズの城丘監督の実弟にしてトリックスタジアムの生みの親である。

一つ上の兄・克郎が投手、高志は弟として幼いころからバッテリーを組み、高校では春夏連覇、大学でも3シーズン連続優勝と輝かしい成績を残してプロ入りするも、もてはやされたのは兄だけだった。

兄はそのままプロ入り後もエースとして球団の全盛期を築くが、弟はそこそこの活躍しかできず、兄よりも早く引退。

引退後も兄が監督として球団をリーグ優勝や日本一に導く一方、弟は弱小球団ブルーマーズの二軍コーチ止まり。

能力にそれほど差がないはずなのに、ずっと劣等感を抱えてきた弟にブルーマーズの親会社社長に新しく就任した三沢が目をつけたのがきっかけで城丘弟は変わる。

三沢もまた先代社長の兄とずっと比較され劣等感を抱いてきた生い立ちをもち、兄を見返すためにブルーマーズの立て直しを掲げ、2人はトリックスタジアムの建設を計画。

〈オーナーと共謀していた [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

勝つためには手段を選ばない意識は選手たちにも浸透し、新生ブルーマーズが誕生。

弱小を抜け出し、今シーズンは首位争いをするまでに成長したのだった。

終盤は真っ向からの実力勝負に

渡久地は盗聴されている三原監督には知らせずにサインのパターンを変え、ことごとくブルーマーズの裏をかいていく。

〈裏をかいて攻める [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

盗聴している城丘(弟)は何が起きているか理解できないまま、リカオンズが4点を返し、猛追を見せる。

ブルーマーズの攻撃では渡久地が自らマウンドに立って抑え、リカオンズは8回表の攻撃でも連打を浴びせていよいよ2点差。

ところがここでリカオンズの選手が口を滑らせ、サインのパターンを意図的にずらしていることを城丘(弟)に盗聴されてしまう。

 

ブルーマーズはすぐさまサインを盗むのをやめ、実力勝負に。

そして試合は9回表、リカオンズの攻撃を迎える。

ブルーマーズはリリーフエースのウィリアムスを投入。

〈守護神を打ち崩せ [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

ナックルが偏芯ボールを使っているとわかっていても、それを打つのは容易ではない。

先頭打者の児島はナックルは捨てると匂わせながらわざと追い込まれ、ウィリアムスがストライクを取りに来たシンカーを狙い打ち。

〈児島がシンカーを狙い打ち [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

見事ソロホームランを放ち、1点差に詰め寄った。

インチキナックルの攻略法

なぜ児島はシンカーが来るとわかったのか。

それは偏芯ボールを隠しもつ捕手の挙動をよく見ればすぐにわかった。

捕手はナックルを投げさせたいときに偏芯ボールを返球するため、裏を返せば返球にちょっと気をつかったときは必ずナックルが来るということ。

〈ナックルが来るときは判断できる [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

攻略法が見つかり湧くリカオンズベンチ。

しかし次の打席には途中から出場している渡久地が入るのだった。

偏芯ボールの使用を逆手に取る

素人ながら渡久地はウィリアムスのストレートをカットしてファウルで粘りを見せる。

そして三振を取りに来たウィリアムスがインチキナックルを投げると、渡久地のバットは空を切った。

しかし揺れが大きすぎて捕手もファンブル、渡久地は振り逃げで走り出す

〈振り逃げで渡久地が出塁 [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

すぐに捕球し直した捕手だが、偏芯ボールを使っているがゆえにファーストに送球できず。

ブルーマーズバッテリーが偏芯ボールを野手に送球できないのをいいことに、渡久地は出塁後も立て続けに盗塁を決める。

〈二盗・三盗をまんまと成功 [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

ノーアウト3塁、同点のチャンスでようやくブルーマーズバッテリーは普通の球に戻す。

ところがこれも渡久地は読み切っていた。

スクイズのサインを出しながら、渡久地は3塁からのスタートで出遅れる。

渡久地は明らかに連係ミスのままホームに突っ込み、あえなくタッチアウト―。

ここで抜け目のない渡久地は相手捕手の隠し持っていた偏芯ボールをプロテクターの隙間から引っ張り出し、あたかもボールをこぼしたかのように見せかける。

〈ホームスチールで捕球ミスを演出 [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

審判の目の前で地面に転がるボール。

捕手の捕球ミスと断定され、渡久地は難なく生還、同点とするのだった。

彩川オーナーの次の一手

インチキナックルを封じられたウィリアムスには、もうリカオンズを抑える力は残っていなかった。

リカオンズは9回表だけで一挙6点を挙げ、11-7と試合をひっくり返した。

ところが、彩川オーナーの仕掛けた罠が渡久地に襲い掛かる。

連打を浴びせ、再び打席に立った渡久地。

ワンナウツ契約の「当人の事情でベンチの指示に従えなくなった場合、5億円のペナルティ」という条項からオーナーは、渡久地が負傷で戦線離脱した場合、欠場が続く限りペナルティ5億円を垂れ流しにできると気づいたのである。

〈渡久地を負傷させれば丸儲け [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

そしてオーナーの息のかかった相手投手は、渡久地の胸元をめがけてストレートを投げ込むのだった―。

〈渡久地を狙った投球 [ONE OUTS 9巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

【9巻のまとめ】

監督の近くにいるボールボーイが盗聴器を持っているというトリックを見抜いた渡久地は、監督には知らせずにサインを変えことごとくブルーマーズの裏をかいていく。

相手の守護神ウィリアムスも偏芯ボールの利用を逆手にとってかき乱して封殺し、勢いそのままに逆転。

しかし彩川オーナーはワンナウツ契約の条項に「渡久地が負傷で戦線離脱した場合、欠場が続く限りペナルティ5億円を垂れ流しにできる」という突破口を見出し、投手を買収して打席に立つ渡久地を狙ってボールを投げ込ませるのだった。

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