地上最強の生物と謳われる父、勇次郎との決闘へ向けてトレーニングに励む刃牙。
自らアリゾナ州立刑務所に収監され、見事オリバを上回った。
その頃、古代から野生人ピクルが蘇る。
単純なパワーでは勇次郎をも上回るその存在に惹かれるように地下格闘士たちはこぞって対戦を望むようになる。
烈が自らを餌として名乗りを上げるも、最後はピクルの突進の前に散り、右脚を失った。
次に刃牙が覚悟が固まらないままピクルと対決し、不覚を取ってしまう。
刃牙は目標とする勇次郎を超えるためにピクルとの再戦に可能性を見出していく。
他方、烈の仇を討つために克己がピクルに挑むが、善戦虚しく右腕を失う結果となった。
烈と克己から刃牙へとバトンが託される。
その前にジャックがピクルに挑むが、本気を出したピクルのスピードは視界にも捕らえることができず、「日に2度の敗北」を喫してしまう。
さらにピクルから保存食のように扱われたことで戦意が折れたジャック。
次は刃牙がピクルと再び激突するのだった。
20巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
刃牙に手心を加えるピクル
初弾でダウンを奪った刃牙は追い打ちをかけ、背後から首を締めにかかる。
対するピクルは刃牙を背負ったまま観客席を駆け上がり、最上段から飛び降りた。
〈最上段からダイブするピクルと刃牙 [範馬刃牙 20巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
両者すぐさま立ち上がるが、頑強なピクルに対して刃牙は背中から着地した衝撃で立ち上がるのがやっと。
刃牙が動けない状態であることを見抜いたピクルは、玩具が思った以上に壊れやすいことを察して慈しもうとする。
〈ピクルの手加減[範馬刃牙 20巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
この屈辱的な行為を見て刃牙は奮起し立ち直った。
刃牙の使う未知の技術がピクルを追い込む
しかし依然としてピクルの手加減は続く。
対する刃牙は脳内麻薬を分泌し、自ら歩を進めて再び観客席の最上段からダイブ。
その衝撃に耐えられることを証明してみせた。
目の前で行われる自傷行為に困惑するピクルの顎を刃牙が連打し、ピクルは脳震盪を起こしてダウン。
ピクルの目には刃牙が妖術で地面を操って起き上がらせたかのように映っていた。
〈脳震盪のピクルに映る光景[範馬刃牙 20巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
初めての体験に戦慄するピクルに刃牙が鞭打で追い打ちをかける。
いかに屈強でも耐えがたい皮膚への痛みに、ピクルは初めてはっきりと防御の姿勢をとる。
〈鞭打を嫌がるピクル[範馬刃牙 20巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
トリケラトプス拳
そして本気になったピクルは本気の突進の構えを見せる。
対する刃牙は虎形拳をはじめ様々な動物の形を取り入れた象形拳を次々に披露。
いずれもピクルにとっては捕食の対象だが、最後に刃牙はトリケラトプスの構えをとる。
〈トリケラトプス拳[範馬刃牙 20巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
まさかの敵の出現にピクルはへたり込むのだった。
【20巻のまとめ】
ピクルに手加減されたことで刃牙の闘志に火がつき、反撃に出る。
鞭打など初めての痛みがピクルを襲い、ピクルも徐々に本気モードへ。
対する刃牙はトリケラトプスの構えを見せ、ピクルの突進を迎えうつ。
次巻へ続きます。
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