鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎を懸命に看護しながら、治療の金を稼ぐために親友であるリキ丸と組んで地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置くキー坊。
リキ丸は巨額の賭けが行われるこの闇格闘技でクリーンな闘いを貫くキー坊をダーク・ファイトから解放することを決め、大物フィクサーの柳場道元に接触し「ハイパー・バトル」への出場を推薦する。
しかしその頃、灘神影流と関係のある流派・覇生流の師範たちはキー坊を灘神影流の当主として認めない意向を決め、「風のミノル」こと鈴木ミノルをキー坊への刺客に命じるのだった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
石心空手を道場破り
より強くなるために道場破りをすることにしたキー坊。
〈キー坊が道場破り [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
石心空手の道場を訪れ堂々と喧嘩を売り、無差別級王者にして師範代の大道寺をあっさりと倒してのける。
キー坊の挑発に門下生たちが一斉に襲い掛かるが、そこにキー坊をマークしていたミノルも参戦し、キー坊に加勢する。
騒ぎが大きくなったところに館長の宮下和香が現れ、キー坊に決闘を挑んだ。
道場の看板を背負って毅然とした振舞を見せる和香だが、性別の差は埋めようがなく、キー坊に相手にもしてもらえない。
〈館長の和香 [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
見かねたミノルが和香を優しく絞め落とし、和香は敗北の悔しさに涙を流しながら気を失うのだった。
ミノルとの立ち会い
道場破りを終え、2人で人気のない場所へ移動したキー坊とミノル。
キー坊のもとには覇生流の師範代・白狐様から宣戦布告の手紙が届いており、ミノルが覇生流の刺客であることを知っていた。
自然に手合わせする流れとなり、ミノルの奥義・風当身をその身で味わうキー坊。
〈キー坊vsミノル [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
とはいえミノルにもキー坊への殺意はなく、むしろ静虎が3年前に白狐様と立ち会いした際、圧倒的な実力を持ちながらも覇生流の面子を潰さぬように自ら痛み分けを演出しことから静虎への尊敬の念を抱いていた。
しかし静虎が今や赤ん坊と同じくらいの状態になってしまったと知り、覇生流の施術をキー坊に教えて回復を図るのだった。
〈ミノルが静虎復活に力を貸す [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊とミノルがハイパー・バトル予選出場へ
ハイパー・バトルの準備を着々と進める道元は、リキが推薦するキー坊を日本予選から出場させることに決めた。
〈ハイパー・バトル予選出場へ [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
それは道元すらも恐れる鬼龍の差し金でもある。
何かせずにはいられないキー坊は静虎のケアを1日だけ看護師に任せ、ミノルを始め猛者が集う予選からの参戦を決意する。
一方のミノルも予選でキー坊を倒し、さらに師匠の仇敵である鬼龍をも倒すことを目標とする。
〈ミノルの覚悟 [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
覇生流の師範代は4つ子でありながら、全員鬼龍に敗れ、それぞれが顔に深い傷を負わされて以来狐の仮面をかぶるようになった経緯があるのだった。
バトルロイヤル形式の予選がスタート
キー坊とミノルの施術の甲斐あってか、静虎が奇跡的な回復を遂げた。
〈静虎が復活 [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
ゲンを始め、鬼龍が差し向けた刺客も参戦するなか、いよいよハイパー・バトルの予選が霊峰・屍山で始まった。
各参加者に配られた指輪(リング)を奪い合うバトルロイヤル形式であり、どんな手段を用いてでも24時間でリングをより多く奪った上位3名がハイパー・バトル本戦の日本代表になるルール。
〈ルールはバトルロイヤル [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊、ミノル、和香、ゲンの他、新堂流体術の新堂万次、円月流剣術の九条薔薇丸らも名を連ねる。
開始の号砲と共に参加者が一斉に山の中へ散開し、戦いが始まった。
各地で激しい立ち会いが繰り広げられ、早くも脱落者が続出していく。
そして薔薇丸が暗躍を始めるのだった。
〈暗躍する薔薇丸 [TOUGH 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【3巻のまとめ】
キー坊を倒す指示を受けながらも静虎を尊敬し、また師匠の仇敵である鬼龍を倒す目標を持つミノル。
その助力の甲斐もあり静虎が奇跡的な回復を遂げた。
そしてキー坊とミノルは揃ってハイパー・バトル予選に出場。
各参加者に配られたリングを奪い合う過酷なバトルロイヤルが始まり、猛者が各所で戦いを始める。
開始早々、円月流剣術の九条薔薇丸が暗躍を始めるのだった。
次巻へ続きます。
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