33歳の誕生日を迎えた脚本家の倫子は昔、フッた男・早坂から再度告白があるかと期待するが見事にフラれてしまう。
そこで高校時代からの親友、香と小雪と行われる「女子会」という名のタラレバ話をしているとモデルのKEYが現れ、初対面なのに「タラレバ女」とののしられることに。
そして倫子は自身が書いた脚本への出演をKEYから拒否され、若い女の脚本家に枕営業されて仕事を取られてしまう。
そしてやけになり酔っぱらった倫子は、KEYから迫られ枕営業してしまう。
恋愛から離れすぎていて、次なる一歩が上手く踏み出せない倫子たち3人。
倫子はKEYとのことでどう接していいかわからないし、香は売れたバンドマンの元カレ・涼と衝撃的な再会を果たすが、涼に彼女がいるにもかかわらず身体の関係になってしまう。
そして小雪も自分の中でどストライクの男・丸井と運命的な出会いを果たすが、丸井は既婚者で不倫することになった。
そして、KEYには墓参りに通う相手がおり、その知られざる過去が明かされようとしている。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。
アラサー・ピンチはチャンスにもうならない!?
若い女の脚本家が入院したため、倫子が降りさせられた続きの脚本を書くことになってしまった。
いったんは倫子を外したプロデューサーの早坂たちが菓子折りを持って謝罪にやってきて、最終的に押された形でピンチヒッターを担うこととなる。
思いのほか、設定が奇抜で、今まで倫子が書いたことのないような脚本だったので、困惑してしまうのだった。
一方、小雪も丸井からの電話で、食中毒にかかって入院したと告げられ、お見舞いに来てくれないか?と言われる。
妻にも入院していることを告げていないから安心してきてくれとのことだった。
小雪は妻と鉢合わせしたときの保険として香と倫子にも声をかけ、香は涼と一緒にいたものの、彼女が急遽帰って来てしまうと追い出されてしまい、果物を持って病院に駆け付ける。
倫子は、病院に向かおうと事務所を出たところで、KEYに出会う。
KEYもまた、脚本の変更を知って倫子と打ち合わせをしようとやってきたのだ。
倫子がこれから病院に向かうことを告げると、KEYはその病院名を聞いて一瞬表情を変えながらも、病院への道すがらと休憩室で打ち合わせできると言ってついてくることに。
倫子とKEYは病院の屋上で打ち合わせを始める。
そこで、倫子はピンチをチャンスに変えてみせると断言するが、KEYには新人じゃないんだから結果出せて当たり前、その歳では、失敗した時にはもう戦犯だ、と一刀両断されてしまう。
倫子たちが丸井の病室から離れている間に、丸井の姉が見舞いに来てしまい、1人で相手しなければならないピンチを迎えていた。
そこへ倫子と香も戻ってくると、丸井の姉は「嫁が見たらやきもち焼いちゃうわね」などとあっけらかんと話す。
どうやら姉は丸井が別居しているのを知らないらしい。
そして姉が帰った後、倫子は丸井の妻のSNSを調べて衝撃の事実を知る。
丸井は妻と別居しているのではなく、妻はただ出産のための里帰り出産をしている最中という、まさに最悪の結果なのであった。
倫子に新たな恋の予感?
倫子、香、小雪の3人は末期の結婚できないオンナ、「愛」を手にすることが出来ないと「タラの白子」と「レバー」からの厳しすぎる幻聴が聞こえ始める倫子。
ふと我に返ると、代打の脚本が全く出来上がっていないのだ。
そこで、TSUTAYAで参考作品を借りてくることにした。
脚本に沿って偽装結婚の名作映画を借りようとしたが、DVDは1枚しかなく、それも貸し出し中。
凹んでいる倫子に声をかけるイケメン・奥田が現れ、自分が借りているから一緒に見ませんか?と誘われた。
奥田はBarを経営していて、映画を一緒に見ながらカクテルとビールを飲んでいい感じの雰囲気になる。
趣味も合うし、カッコいい。
倫子と奥田の距離は一気に縮まっていく。
倫子は奥田のBarから帰る時に、奥田からまた1人で来てほしいと言われる。
そして、奥田が店の窓から渡そうとしたショップカードが大量に撒かれてしまい、まるで桜の花びらが散るような光景で、倫子は恋の予感を感じるのだった。
小雪の決断
香と小雪は丸井の妻の事実や、倫子がイケメンと一緒にいることを受け、2人で『吞んべえ』で飲みながら更に落ち込んでいた。
小雪は丸井との関係を終わらせる決意を固めたところに、丸井が姿を見せる。
小雪は丸井にもう終わりにしようと告げるが、丸井は妻がいても小雪と一緒にいたいと再度告白し、小雪もその言葉に押されて丸井との関係を続けることを選んでしまう。
香も小雪と丸井のやり取りを見ていたところに涼から連絡があり、涼の元へと走ってしまうのであった。
KEYも仕事も諦めよう
倫子の脚本はもちろん書けている訳でもなく、KEYと早坂、そして倫子のアシスタントのマミは倫子の帰りを苛立ちながら待っていた。
そんななか、KEYがパソコンの中から1つのファイルを見つけると、マミは慌てて隠そうとするが、KEYはマミが練習で書いていた脚本を読んでしまう。
倫子が事務所に戻ると、KEYたちが参考資料のDVDを借りに行ったはずなのに酔っぱらって帰ってきた倫子に対して激怒。
KEYは倫子にマミが書いた脚本を見せ、面白いからそれで行くと言う。
倫子が書いたものより面白いと。
倫子はなぜ、KEYは自分のことを抱いたのに、こんなにひどい仕打ちをするのだろうと疑問に思いながら、もう脚本家としての仕事は諦めてあのイケメンのことを好きになる、恋をする、と決めたのだった。
やるべきか、やらざるべきか
奥田に誘われて、元気のなかった倫子は焼肉に誘われる。
仕事の愚痴などを話していて、思い切って独身かどうか聞いてみたところ、独身です、結婚しますか?と直球の答えが返ってきた。
冗談であったとはいえ、それが見事に倫子の心に矢が刺さる。
やっとのことで恋を掴みそうになっている倫子。
ここで問題になってくるのは、いつ奥田と肉体関係になるべきか?というものだった。
倫子たちの年齢では、慎重になりすぎても軽くなりすぎても、恋が実り、結婚まで至ることが出来ないのだ。
新しい男ができたときに、セックスを早くするべきか、それとも慎重にことを運ぶか。
倫子の意見はお互いの「好き」=「付き合う」というものがさきにあってからセックスに至るのが普通なのではないかという意見。
奥田も倫子のことを気に入っているようだから、ここは敢えてお預けで行った方がいいのでは?というものである。
小雪の意見は、風俗やパソコンを開けば無料でAVが見放題なのだから、今の男性は草食なだけで、お店や二次元で自分の欲求を満たしているから、そんな考えは甘い!だった。
そして香は、間を取って1回だけやってそのあとは何もない!というもの。
それは倫子にKEYとのことを思い出させた。
変な趣味があるかどうか確かめる意味でもそれは必要なのでは?と。
結論が出ないところに奥田から電話が入り、デートに誘われた倫子は浮かれ気分で退店。
浮かれすぎて泥酔したところでに街中で撮影をしているKEYたちと鉢合わせすることに。
KEYは倫子を介抱しながらもう仕事はしないのかと問いかけると、倫子はKEYを見返すために「結婚したい人がいる」と気が早い状況ながらも宣言。
それを聞いたKEYは、何も言わずにロケバスから去って行くのだった。
ついに愛を掴みとる!
倫子は奥田との初めてのデートで告白され、それに対して倫子もOKを出す。
そして、奥田の家に行き、パスタとビールで乾杯し、映画を2人で観たあとにセックスをする。
奥田は、倫子に初めて女の悦びを教えてくれたようであった。
コトが終わり、幸せな2人。
しかし倫子は奥田から「グリーン・カード」に出てくる女優と同じ髪型にしてくれ、とねだられてしまうのであった。
【3巻のまとめ】
倫子は仕事を取られた若い女の脚本家が入院したため、ピンチヒッターをする羽目になる。
一方、小雪も丸井が食中毒になり入院するが、丸井の妻はもうすぐ出産予定であることが判明。
香もまた、涼に都合の良い女扱いされ翻弄される一方、倫子は代打の仕事がうまくいかず、DVDを借りに行った先でイケメンと運命の出会いを果たした。
そして、イケメン・奥田と少しずつ距離を詰め始め、仕事を投げ出すようになってしまう。
そのころ、KEYたちはマミが練習で書いた脚本が面白いと、マミの脚本で代打のドラマを撮ることにした。
そして、倫子はKEYにも結婚したい人がいると告げ、仕事はやめると、言い奥田と付き合うことにしたのであった。
次巻へ続きます。
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