函館の地でプロデビューを果たした麟太郎は、初日のレースを全力で戦った結果相手を落車させてしまい失格に。
意気消沈する麟太郎にミホが手を差し伸べ、麟太郎はその好意に甘えつつ恋愛したい欲を必死に自制する。
伊東での第2戦、麟太郎のお人好しな性格を利用しようとする先輩らがいるなかでも麟太郎は実力の差を見せつけ、3日間のレースを全て1位で完全優勝した。
3場所連続での完全優勝を賭けたレースでは、和尚やイワ、ベテランの七味も出場するなか、決勝で和尚との同着1位で特別昇班を決めた麟太郎。
秋谷の取り計らいでS級トップ選手である小鳩との練習で良い刺激を受け、次は最強のルーキーとして連勝街道をひた走るシーサーも出場する東久留米でのレースへ。
決勝ではシーサーに敗れ完全優勝を逃した麟太郎だが、レース後にシーサーからトラック競技で一緒にオリンピックを目指さないかと誘われる。
一方、伯父である恩次と一緒のレースで走る可能性を模索して悩む寒川に対し、S級への昇級とトラック競技で上り詰めて賞金もレベルも最高のG1レースのひとつである寛仁親王牌に一緒に出場することを目指すように提案。
そして恩次と一緒に出場した月花園でのレースでは、廃止が決まっている月花園競輪場での勝利を焼き付けるべく、気合が入るのであった。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。
心の師匠である恩次との対決
月花園での決勝レース、ラインを引っ張る麟太郎はレース後半、他のラインに抜かれないように加速。
しかしその後ろに付けていた恩次がその加速についていけず、自分を見捨てて全力で走るように指示する。
だが同じラインの選手が恩次に喝を入れ、他のラインを沈めて最後の直線は麟太郎たち4人だけの勝負となった。
心の師匠である恩次との念願の対決、結果は麟太郎が1着となり、恩次は3着。
麟太郎は完全優勝でミホからのごほうびに胸を躍らせる。
そして麟太郎の走りを見た寒川も迷いを吹っ切るのであった。
トラック競技に殴り込みをかける
寛仁親王牌への道の第一歩となるトラック競技の地区プロ大会が翌月に迫る。
しかし東京代表の出場枠は既に開催された予選会の結果、屋那、内川、鈴本の3選手に内定していた。
寒川とイワが麟太郎に協力してチームを組み、さらに秋谷の入れ知恵で見届け人としてS級1班所属の五漢信義と棚橋大作を巻き込み、チームスプリントでの出場枠を奪うための直接対決が決定。
勝負は次の日曜日、しかし麟太郎は初めて競技用のピストに乗るほどのド素人。
実力と経験のある内定選手3人を相手に、急ピッチで練習を開始するのであった。
チームスプリントの出場枠を賭けた直接対決
チームスプリントは1周ごとに先頭が抜けていく合計3周の勝負。
1周目は先頭の寒川が綺麗にスタートダッシュを切るも、2番手のイワがやや遅れを取り、徐々に相手とのタイム差が開いていく。
2周目はイワが我慢の走りで粘り、勝負は麟太郎と鈴本の3走へ。
ここで麟太郎は生涯のライバルである悠の背中を追いながらゾーンに入り、驚異の加速を見せる。
最後の直線を走り抜け、ゴールした2人の差はごくわずかなもの。
3人の合計タイムでは鈴本らが僅かに上回ったものの、3走だけで見れば麟太郎の圧勝という結果に。
「強い」チームという意味で考えれば実力で劣る内川の代わりに麟太郎が入るべきであり、それを聞いた屋那も1走の座を寒川に譲ることを決意。
こうしてチームスプリントの東京代表は1走・寒川、2走・鈴本、3走・麟太郎で決定。
全プロ大会出場とそこでの優勝を目指し、気合が入るのであった。
【7巻のまとめ】
寛仁親王牌への道の第一歩となるトラック競技の地区プロ大会が翌月に迫るなか、秋谷の入れ知恵もあってチームスプリントでの出場枠を賭けて現在の東京都代表チームと直接対決することとなった麟太郎・寒川・イワの3人。
麟太郎は初めての競技用ピストで急ピッチで練習して臨み、3人の合計タイムでは僅かに及ばなかったものの、会心の走りを見せた麟太郎と寒川が走者の座を譲り受ける形に。
チームスプリントの東京代表は1走・寒川、2走・鈴本、3走・麟太郎で決定し、全プロ大会出場とそこでの優勝を目指すのであった。
次巻へ続きます。
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