ゴールデンカップスに移籍した凡田だが、パ・リーグの打者の洗礼を浴びて苦戦を強いられることとなる。
生え抜きで似たような年齢・成績の投手である印西とライバルとなり、凡田が地元開幕投手の座を射止めるが、味方打線の援護で勝利したものの凡田自身はピリッとしない内容だった。
印西もまたシーズン最初の先発では黒星を喫し、共に不甲斐ない出来の2人に地元TV局の老山アナとその娘の恵が鋭く切り込んでいく。
ハングリー精神が足りないと指摘された凡田は程なくして2軍に落とされることとなるが、ギリギリで引退を免れた。
ものの翌シーズンから仕切り直し、地元の開幕戦で好投を見せて勝利を飾る。
そしてその試合では凡田の後をトクの愛弟子である布川、本木、薬丸の3人によるアマがき隊が任され、見事な継投リレーでデビューしたのであった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
育成の秘訣はデジタルデトックス
年俸700万円台の3人による「アマがき隊」が勝利の方程式となり、接戦を次々とモノにしていくゴールデンカップス。
もともと3人は球威のあるボールを投げていたがコントロールが甘く、さらに私生活も誘惑に負けがちであったところを、トクが矯正した。
その中でも女遊びを止めさせるためにスマホを没収し、デジタルデトックスをしたのが最も効力を発揮したようである。
基本的に6回までしか投げない凡田はアマがき隊との相性がすこぶるよく、3勝目。
アマがき隊もそれぞれの活躍が冴えわたり、デビュー以来15イニングを無失点となる。
彼らの活躍を喜ぶトクは、3人にそろそろ自立してもらうためにスマホを返却し、デジタルデトックス無しでも同じ活躍ができるようにすることを考えるのであった。
誘惑に負けた布川
スマホ返却の打診を受けた反応は三者三様。
薬丸は自ら懇願してスマホを預けたままにし、本木はスマホを受け取ったものの誘惑を振り切って封印。
しかし布川はスマホを受け取り、誘惑に負けてSNSに手を出してしまう。
そこには未読のままだった大量のコメントがあり、遊び相手だった女性たちからのメッセージも溜まっていた。
そしてあれよあれよと女遊びを再開した布川は、ついに試合でも打たれてリリーフに失敗してしまう。
本木と薬丸はまだ結果を出し、チームも逆転勝ちを収めたものの、布川はさらに徹夜でSNSをするようになっていくのだった。
薬丸までもリリーフ失敗
布川が崩れたせいか、3人セットでの起用法から徐々に薬丸だけが守護神として登板機会を得るようになっていく。
そんななか、もともと麻雀や女遊びなどを本木と布川に教えたことに引け目を感じていた薬丸は、3人一緒に上がっていくために布川を咤激励。
しかしSNSで炎上騒ぎを起こしていたことなどを指摘された布川は頭に血が上り、SNSとの付き合い方を改めることなく試合に臨む。
そして迎えた凡田の先発の試合。
抜群の安定感で凡田が試合を作るが、7回にマウンドを託された布川はヒヤヒヤする投球内容でリードを1点に詰め寄られてしまった。
8回は本木が抑え、9回は薬丸。
布川を見限り自分は上に行くことを決意した薬丸だったが、この日初めてリリーフに失敗し、チームは逆転負けを喫してしまうのだった。
【5巻のまとめ】
デジタルデトックスを始めとするトクの厳しい管理で野球に集中し、ブレイクを果たしたアマがき隊が大活躍。
しかし結果を残したご褒美にスマホを返却されると、布川がみるみるうちにSNSにハマって調子を落としてしまう。
そしてデジタルデトックスを願掛けにスマホを絶っていた薬丸も初めてリリーフに失敗。
アマがき隊の活躍はこのまま終わってしまうのか―。
次巻へ続きます。
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