将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まり、書記の藤原や会計の石上ら友人たちはそれに振り回されることとなる。
様々なイベントを経ても一向に進展しないまま早くも1年が終わり生徒会が人気を終えるが、白銀の勝利を確信しつつも一生懸命頑張っているミコが笑われるのが許せなかった石上は白銀にお願いし、白銀もあえてミコが周囲から認められるように花を持たせながら会長に再選を果たした。
副会長はかぐやとなり、接点の出来たミコをメンバーに加えて新たな生徒会の1年が始まる。
リア充の巣窟である応援団に入ったことで変わり始めた石上は副団長のつばめ先輩に恋心を寄せ、かぐやのサポートで自信をつけて文化祭デートに誘うことに成功。
本人の意図せぬうちにつばめに公開告白をしてしまい、つばめが回答を保留する一方で、石上はミコにも同じように告白と同義の行為をしてしまい、ミコが石上の事を意識するようになっていく。
そしてつばめから誘われたクリスマスパーティで波乱が近づいていた。
他方、校長推薦による海外留学をすることにした白銀は、文化祭の最終日にウルトラロマンティックな告白を仕掛け、ようやくかぐやと付き合うこととなった。
しかし白銀との初キスや海外留学などで頭がパンクしたかぐやは脳内会議の結果、昔の氷のような人格が発現してしまうのだった。
15巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
突然ツンツンするようになったかぐや
突然かぐやの態度が昔のように冷たくなったことで困惑する白銀。
四宮家の厳しい家庭環境で育ったかぐやにとって、自身の心を守るために形成された強固な仮面の姿である。
2人の関係について話題を出すかぐや。
白銀は自信なさげに「恋人」と自負するが、かぐやは「恋人は突飛」と斬り捨てた。
予想しながらもショックを受ける白銀に対し、かぐやは「キッスは気分が乗れば誰にでもしますよ。なんなら今してみますか?」と誘いをかける。
ドキドキして照れる白銀の気持ち悪いキス待ち顔を引き出し、かぐやは引っぱたいた。
白銀に男らしくあってほしいと望むかぐやはモーションをかけ、一緒に帰ることに。
かぐやに起きた変化の原因を知るべく、出すサインを拾いたい白銀。
「指先が冷えますね(手を握ってほしい)」と言いながら手に息をふきかけるかぐやのサインを「許嫁が決まったことによる溜息」と勘違いする程度に白銀のメンタルはダメージを受けていた。
邪推のスパイラルに陥った白銀に見切りをつけ、かぐやは1人先にタクシーで返ってしまうのだった。
かぐやのツンデレに振り回される
かぐやに急に冷たくされて精神バランスを崩しかけている白銀。
それもそのはず。
周りのメンバーにはいつもどおり振る舞うのに、白銀だけに冷たいのである。
白銀が一度話を聞きたいと思う一方で、今日は気分を変えて香水をつけているかぐや。
時間の経過とともに香りがよくなる香水を使っているかぐやは、ベストな時間が来るまで白銀を避け続ける。
校内での追いかけっこの末、ようやくベストな時間が訪れた。
ツンツンしながらも一転して白銀にモーションをかけるかぐや。
白銀はかぐやが香水をつけていることに気付いて心配になる一方で、かぐやは香水に気付いてもらえたことで少し上機嫌に。
しかしかぐやが照れ隠しで再び距離をとってしまい、またも2人の距離は縮まらないのだった。
かぐやが恋愛相談する側に
かぐやは渚に、白銀はマキにそれぞれ恋愛相談を持ち掛ける。
いつもと違って冷静でストレートな姿勢に渚が胸を打たれて共感。
マキもまた話を聞いて女子側にシンパシーを感じ、白銀とかぐやの話だと気づいてショックを受ける。
白銀にはほとんどプラスにならなかったが、かぐやの方は「普通の恋がしたい」と自分の気持ちを改めて確認するのだった。
ストレスで白銀が倒れてしまう
ストレスから不眠になり体調を崩しかけの白銀。
白銀が作ってきたお弁当を見たかぐやが、今度こそはおすそ分けをもらうべくあからさまなアピールを始める。
どうしても白銀のものをもらいたいかぐやは周りのメンバーからのおすそわけに難癖をつけ、それがまた白銀を迷わせてしまう。
どうにかお目当てのタコさんウインナーという答えにたどり着いた白銀だが、ついに気力に限界がきて倒れてしまうのだった。
再びの脳内会議
白銀を追い込んでしまったことを深く反省し、脳内で氷かぐやは身を引こうとする。
これまでも自分のせいで多くの周りの人を傷つけてしまった。
それでも初めて好きな人ができた。
その白銀をどうしても傷つけてしまうことに強いコンプレックスを感じていたのである。
しかし脳内では普通かぐやとアホかぐやの助言で「氷かぐやに白銀がキスしてほしい」という方針が固まる。
その話(独り言)を聞いていたヤブ医者が再び姿を現し、診察を開始するのだった。
白銀の診断結果は「恋の病」
医者の診断結果、白銀は「恋の病」。
遠慮しながらも次第に溜め込んでいたものが溢れ出す白銀。
予想以上に重たい告白のオンパレードに医者も受け止めきれない。
かぐやに好きでいてもらうためにはいつも通りの自分ではダメだと言い聞かせる白銀に対し、看護師が「ギャップ萌え」を力説。
それを診察室の外で盗聴していたかぐやは、頑張っている姿だけを好きになったのではないことを白銀に気付かせたいと思うのだった。
2人の間を早坂が取り持つ
家で静養する白銀は、ハーサカを通じてかぐやの気持ちを聞こうとする。
白銀からのラインで閃いた早坂。
白銀の仮面を被り、ラインを通じてかぐやと白銀の間を取り持つことになった。
それぞれ本人の言葉をラインで仲介しているだけあり、妙な説得力が生まれる。
早坂を通じて、かぐやが心を隠さない関係性を求めていることが白銀に伝わる。
それでも自分がこれまで積み重ねてきた山のような本当の努力を見せたくない白銀は、「四宮の横に立てる男になる」という目標を掲げて挽回を誓うのだった。
クリスマスのプレゼント交換会
そしてクリスマスイブがやってきた。
藤原の家でのパーティに招待された白銀・かぐや・圭は正月とクリスマスを勝手に混ぜたスタイルに戸惑いながらも同じ時間を過ごす。
お楽しみのプレゼント交換では、ロマンと面白みがありつつ金持ちのかぐやが持っていなさそうなものという難題に直面していた白銀。
結果、「ハンカチ」という面白みもくそもないプレゼントを提供してしまう。
アロマやバスボムといったオシャレなプレゼントが出るなか、白銀に当たったのは首輪。
自分以下のチョイスをした奴がいることに気づき安堵する白銀であった。
かぐやの氷が解けていく
その後こっそりと2人きりになった白銀とかぐや。
個人的に用意していたプレゼントを渡し合う。
しかし自分のチョイスに自信のない白銀が引っ込めてしまう。
お互いの意見を交わす中で白銀は氷かぐやのことを嫌っていないことを伝え、かぐやもありのままの白銀を受け止めようと強引にプレゼントを受け取る。
白銀が選んだのは高級なけん玉だった。
白銀が迷走した結果をかぐやは笑い飛ばし、普通の白銀を受け入れた。
「普通でいい」という言葉を交わし、普通のカップルと同じようにベンチでキスをする白銀とかぐや。
無事に2人の距離が縮まり、かぐやの氷も解けていく。
そしてかぐやは白銀に「ちゃんと言葉にして伝えたいことがある」といい、冬休みにデートを申し込むのだった。
【15巻のまとめ】
かぐやの人格が突然ツンツンしたことで振り回された白銀がストレスで倒れてしまうが、早坂が間を取り持ち、クリスマスパーティで無事に元通りの関係に。
普通のカップルの関係になったかぐやは白銀に「ちゃんと言葉にして伝えたいことがある」といい、冬休みにデートを申し込むのだった。
次巻へ続きます。
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