鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎を懸命に看護しながら、治療の金を稼ぐために親友であるリキ丸と組んで地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置くキー坊。
賭けで巨額の金が動くこの闇格闘技で、敵対するヤクザ・若林組に因縁をつけられたキー坊とリキ丸。
ダーク・ファイトの胴元としての権利を賭けて試合が組まれることとなり、キー坊の相手は素手で人間を解体する神父・九条シオンに決まるのだった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
毒を盛られ試合に臨むキー坊
キー坊とシオンの試合は無観客で行われることとなり、厳重な警戒が施された施設で準備が進む。
しかしキー坊は若林により飲料に毒を仕込まれ、そうとは知らない状態でゴングを迎えた。
〈毒を仕込まれたキー坊 [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
禁じ手なしのバーリ・トゥード、賭け金は3億。
2人の戦いは打撃戦で始まる。
シオンのパンチを防御するキー坊だが、シオンの右手は骨が以上に突起しており、当たれば肉をえぐる削岩機のような威力を持っていた。
〈シオンの右拳は凶器 [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊はそれでも打撃で対応し、腹の皮をえぐられながらもシオンの顔面にパンチがヒット。
鼻血を出したシオンは、忌まわしい記憶を呼び覚まし敬虔な神父の顔が変わっていくのだった。
〈シオンの人格が変わる [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
シオンの過去
シオンは多重人格であり、裏の人格は幼いころに自分の両親を惨殺していた。
記憶が混濁し両親を殺した犯人をずっと捜し続けてきたシオンは血を見ることで変貌し、怒りや憎しみと共に相手を親殺しの犯人と思い込んでいく。
そしてタイミング悪くキー坊に盛られた毒も効果が出始め、キー坊は手がしびれて力が入らなくなっていく。
〈毒が回るキー坊 [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
シオンの猛攻が始まり、ピンチに陥るキー坊。
するとその会場に鬼龍が乱入するのだった。
キー坊vsシオン 決着
追い込まれたキー坊を嘲笑しながら、発破をかける鬼龍。
〈乱入した鬼龍 [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
灘神影流の当主として負けられないキー坊は総身退毒印で自らの体内から毒を吐き出し、復活した。
2人の攻防の中でシオンは自らの記憶を取り戻し、罪悪感を抱え自分が死ぬことを願いながらもキー坊にラッシュを仕掛ける。
シオンを救う方法は殺すしかないー。
しかしキー坊はシオンに悔い改めさせるために関節技・罪人固めでを極め、シオンは懺悔の涙を流しながら失神。
〈罪人固めで勝利 [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
勝負はキー坊が勝利を挙げた。
そしてゲンは自ら鬼龍の下僕として名乗り出、鬼龍はキー坊を自分と対等な強さを手に入れるまで育てるために新たな刺客を探すよう指示を出すのだった。
〈キー坊に試練を与えたい鬼龍 [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
ダーク・ファイトからの卒業
若林が父を襲った犯人であることの証拠をつかんでいたリキ丸は、掛け金である3億を手に入れたうえに若林を射殺。
しかし初めて自らの手で人を殺めたリキ丸は罪悪感に駆られていた。
リキ丸の父も息絶え、復讐も果たしたことでクリーンなファイトを貫くキー坊をダーク・ファイトから解放することを決意する。
〈キー坊を解放するリキ丸 [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
リキ丸は大物フィクサーの柳場 道元に接触し、柳場が金を出している大会「ハイパー・バトル」への出場を推薦するのだった。
覇生流の刺客
灘神影流と関係のある流派・覇生流の師範4人はダーク・ファイトで戦うキー坊を灘神影流の当主として認めない意向を固め、先代の静虎と結んでいた和平を破ることを決める。
キー坊を潰すために「風のミノル」こと鈴木 実を呼びつけ、刺客に指名した。
〈キー坊への刺客に指名されたミノル [TOUGH 2巻](c)集英社/猿渡哲也〉
風圧だけで大きな太鼓を叩く奥義・風当身を会得したミノルは、自らと戦うに値するか確かめるため、キー坊に近づいていくのだった。
【2巻のまとめ】
九条シオンとの激闘を制したキー坊。
リキ丸はクリーンな闘いを貫くキー坊をダーク・ファイトから解放することを決め、大物フィクサーの柳場道元に接触し「ハイパー・バトル」への出場を推薦する。
しかしその頃、灘神影流と関係のある流派・覇生流の師範たちはキー坊を灘神影流の当主として認めない意向を決め、「風のミノル」こと鈴木ミノルをキー坊への刺客に命じるのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら