空手の大会に颯爽と現れ、あっさりと優勝した範馬刃牙。
その正体は東京ドームの地下に存在する禁じ手なしの裏闘技場のチャンピオンだった。
地下の闘技場では現役横綱やプロレスラーをはじめ、様々な闘技者が禁じ手なしの異種格闘技戦を繰り広げる。
幼少の頃から刃牙は「地上最強の生物」と謳われる父、範馬勇次郎に勝つことを目標にし、大富豪である母、朱沢江珠の管理を離れて家出。
山籠もりの修行で脳内麻薬の制御と死に際の集中力を体得し、過酷な修行の末、夜叉猿や日本一強いヤクザ、花山薫との死闘にも打ち勝つ。
さらに刃牙は勇次郎に匹敵すると称されるガイアをも倒し、ついに勇次郎との決戦を迎えた。
母、江珠の愛を勝ち取るために刃牙は奮起するが、結果は惨敗。
最愛の母も刃牙を守るために戦いに割って入り、勇次郎の腕に抱かれながら息を引き取った。
勇次郎と刃牙の決闘は幕を引き、刃牙は母の仇を討つために武者修行へ出る。
そしてたどり着いた先が後楽園の地下闘技場。
刃牙はご老公に直談判して正ファイターの座を勝ち取り、その後瞬く間にチャンピオンにまで上り詰めることとなるのだった。
その後楽園に再び強者が集い、地上最強を決める最大トーナメントの開催が決定する。
激戦の末、刃牙とジャック・ハンマーの2人が決勝まで上り詰めた。
決勝で激突する刃牙とジャック。2人は兄弟だった。
初めて明かされる真実に融和ムードが流れるが、試合開始と共に本気の殴り合いへ。
ジャックの噛みつき攻撃を読んでいた刃牙がカウンターでダウンを奪った。
刃牙とジャックの決勝戦からいったん離れ、物語はジャックの生い立ちにかかわる過去へ。
若き日の勇次郎がベトナム戦争で出逢ったジェーンという女性がジャックの母だった。
ジェーンが国連のスパイであることを知りながら行動を共にしていた勇次郎は、爆発の恐怖に屈したジェーンを犯し始めるのだった。
41巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ジェーンが獄中で出産
隠し通路から脱出した勇次郎。
出口では国連軍が待ち構えていたが、それも読んでいた勇次郎は裸のジェーンを投げつけ、その場を切り抜ける。
戦後、任務に失敗したジェーンは監獄で出産。
〈身ごもっていたジェーン [グラップラー刃牙 41巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
その時の子がジャックだった。
決勝 刃牙 vs ジャック・ハンマー 続き
時は現実へ戻り、決勝戦。
ジャックの猛攻を耐えた刃牙が反撃開始。
純粋に勝負を楽しむ刃牙に対し、ジャックも隙あらば得意の噛みつきを狙う。
そしてジャックが刃牙の右腕に噛みついた。
上腕動脈を負傷し、出血の止まらない刃牙。
〈上腕動脈を負傷した刃牙 [グラップラー刃牙 41巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
戦闘不能になるまでのタイムリミットは3分。
ここでジャックの最後に仕込んだドーピングが効果を現し始める。
意を決した刃牙は正面からの殴り合いを仕掛ける。
しかしジャックの拳が勝り、刃牙の身体が吹っ飛ぶ。
それでも動けなくなるまで闘い続けるのが格闘士。
刃牙は窮地で脳内麻薬をコントロールし復活。
刃牙が転蓮華を出せばジャックは首の力だけで耐え、逆にジャックが渋川流の合気を出せば刃牙がすぐさま回避に転じる。
刃牙はさらに昂昇の紐切りでジャックの左目を奪い、死角から背後に回り込んで克己のマッハ突き。
〈克己のマッハ突きをマスター [グラップラー刃牙 41巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
闘いの中で刃牙は着実に進化していた。
何とか反攻するジャックの右腕を折り、対峙する二人。
刃牙が戦闘不能になるまであと1分半。
と、ここでジャックの様子が急変する。
多量のドーピングにより身体が限界を迎え、マックシングを起こしていた。
〈ジャックの身体が限界を迎えた [グラップラー刃牙 41巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
身体が崩壊に向かう中、更なるスピードを手に入れたジャックの拳が刃牙を襲う。
【41巻のまとめ】
ジャックの噛みつきにより刃牙は上腕動脈を負傷、出血が止まらず戦闘不能まであと3分。
闘いの中で進化を遂げる刃牙は鎬昂昇の紐切りや克己のマッハ突きを繰り出して攻める。
対するジャックも反撃するが、度重なるドーピングにより身体がついに限界を迎えた。
マックシングにより身体が崩壊に向かうなか、更なるスピードを手に入れたジャックの猛攻が始まる。
次巻へ続きます。
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