S級に昇格してから壁にぶち当たり、思うように成績が伸びない麟太郎。
たまたま観戦に来ていた鍼・灸・指圧の国家資格を持つコンディショニングトレーナー・伊藤一路と出会い、フォーム改善のアドバイスを受けてから浮上のきっかけを掴む。
同期のライバルたちが集うルーキーチャンピオンレースに向け、心強いコーチを味方につけた。
ルーキーチャンピオンレースに同期のライバルたちがそろい踏み。
秋谷に師事して秘策を伝授されたママが伏兵となって優勝を勝ち取った。
麟太郎はフォームを改造し理想的な走り方を身に付けつつあるが、それらを支える筋肉が足りないことを痛感し、一緒に練習する寒川とゴンゾと共に一路の本格始動を受けながら練習に励んでいく。
最高グレードGⅠ開催の「寛仁親王牌」への出場権獲得を目指し、次なる目標は競輪とは違う「競技」が数多く開催される「全プロ」。
麟太郎と寒川が共にチームスプリントでの優勝に意欲を燃やす一方、スプリントの予選ではシーサーとゴンゾのガチンコ勝負が実現するのであった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。
着々と競技が進む
全プロでは競輪とは微妙にルールなどが異なる種目である「ケイリン」や、立川所属の羽衣沙羅をはじめとする女子選手らが出場する「ガールズケイリン」も開催。
そして4人1チームで行われる「4km団体追抜競争」ではハチ・のりピーの八郎潟兄弟率いる北日本チームが優勝し、先に寛仁親王牌出場を決めた。
「Odds VS!」5巻©双葉社/石渡治
毎周回の最後尾が脱落していく「エリミネーションレース」では優勝した六郷、2着の七海(ミホの従兄)も寛仁親王牌出場が決定。
1対1形式で行われるスプリントの決勝ラウンドではシーサーとゴンゾの直接対決となるのだった。
シーサーvsゴンゾ
寛仁親王牌出場へのわずかな可能性に懸けるゴンゾにとっては、絶対に負けられない大一番。
「Odds VS!」5巻©双葉社/石渡治
互いにスタート直後からスローペースで相手の出方をにらみ合う緊迫した展開となるなか、ゴンゾは特訓の成果を見せ、力を入れるタイミングを気取られることなく先に全開のダッシュで仕掛ける。
やや出遅れたシーサーは、身体が大きすぎてゴンゾが風よけにならない状況のなか、特訓で持久力がつきつつあるゴンゾを追う展開に。
それでも自力で勝るシーサーがゴンゾを抜いて勝利。
敗れたゴンゾは、本来の競輪でこれから勝利を積み重ねることで競争得点を上げることで、寛仁親王牌出場を目指すことになるのであった。
「Odds VS!」5巻©双葉社/石渡治
麟太郎たちのチームスプリント
次はいよいよ麟太郎たちが出場するチームスプリント。
タイムで競う決勝、相手は昨年の覇者にしてS級S班の1人である富士見擁する北日本チームと同時スタートで争うこととなる。
「Odds VS!」5巻©双葉社/石渡治
1走の寒川は最高のスタートで最初の半周はリードを奪うものの、2走に替わる時点ではほぼ同時。
2走の鈴本も互角の走りを見せ、3走の麟太郎と富士見による直接対決に。
特訓の成果を存分に発揮し、富士見を相手に引けを取らないスピードで食らいつき、最後の追い込みまで渾身の走りを見せた麟太郎。
「Odds VS!」5巻©双葉社/石渡治
コンマ02秒という超僅差で麟太郎が上回り、奇跡的な優勝を果たす。
しかし喜ぶのも束の間、審議の結果、2走→3走への交代の際に麟太郎のタイヤの前輪がわずかに先行していた反則が明らかとなり、繰り上げで北日本チームが優勝に。
「Odds VS!」5巻©双葉社/石渡治
まさかの展開で優勝が手のひらからすり抜けてしまうのであった。
【5巻のまとめ】
全プロの各種競技が着々と進むなか、スプリントではシーサーがゴンゾとの直接対決を制した。
そして麟太郎たちはチームスプリントで昨年の覇者のタイムを僅差で上回る快心の走りを見せる。
しかし喜ぶのも束の間、審議の結果として麟太郎がわずかに反則を犯していたことが明らかとなり、大金星の優勝が掌からすり抜けてしまったのだった。
次巻へ続きます。
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