ドラゴンに食べられた妹ファリンを救うため、迷宮に入ったライオス一行。
マルシルは禁じられた黒魔術でファリンの蘇生に成功するが、迷宮の主であるシスルに見つかり大敗、またファリンとはぐれてしまう。
次にライオスたちがファリンに出会った時には、ファリンの下半身は魔物と化していた。
デルガルの孫ヤアドの助言通り翼獅子と話したライオスは、自分が王となり魔物と共存する世界こそが理想の世界かもしれないと考える。
カブルーはミスルンがかつて迷宮の主であり悪魔に欲望を奪われた話を聞き、ライオスが王となることに不安を覚える。
カブルーはライオスと再び話をするため、ミスルンたちと共に迷宮に残り冒険を続けることに決める。
シスルの家に辿り着いたライオス一行はファリンを眠らせ、窒息死させることに成功。
翼獅子を半分解放するが、シスルに再度封印された上、シスルが呼び出した竜にライオス以外殺されてしまう。
しかしライオスは竜同士が争う姿を見て、この状況を打破する方法を考え始め―。
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それでは11巻のあらすじを振り返ってみましょう。
竜の猛攻を凌ぐライオス
ライオスは炎竜、氷竜、ワームの特性を逆手にとって竜たちの猛攻を何とか切り抜け、シスルの死角から忍び寄って本を奪うことに成功。
「ダンジョン飯」11巻©KADOKAWA/九井諒子
ライオスはシスルと食事をしながら、黄金郷の人々が苦しんでいることを伝え、この支配を終わりにするよう説得する。
シスルは説得に応じたかのような様子を見せたためライオスは本を返すが、シスルは黄金郷の民は何かを食べたがっているだけだと勘違いしており、取り戻した本の力でライオスを植物のつるで捕らえ、永遠に口に食べ物が運ばれる魔術をかけてしまった。
「ダンジョン飯」11巻©KADOKAWA/九井諒子
シスルはみんなこうすれば幸せになれると確信し、竜は用済みと追い払うのだった。
翼獅子の狙い
これからすべきたくさんのことに胸を膨らませながら通常の家に戻ってきたシスルに、翼獅子がいきなり噛みついた。
だがシスルに痛みはなく、負傷もしていない。
翼獅子はシスルの欲望を食べていた、最初からこれが狙いだったのだ。
抵抗欲を食われてまともに動けなくなったシスルは、自分の中の欲望の結晶までも食われ、廃人のようになってしまう。
「ダンジョン飯」11巻©KADOKAWA/九井諒子
倒れる間際、シスルはマルシルに助けを求め蘇生させる。
翼獅子は何事もなかったかのようにライオスに話し掛け、拘束の魔術を解く。
生き返ったマルシルも仲間を蘇生させ、一行はシスルを倒した束の間のの宴を楽しむのだった。
マルシルの願い
カブルーはカナリア隊を連れてシスルの家に到着、ライオスと再会する。
エルフたちが「カナリア隊」と呼ばれていることを知ったライオスの脳裏には、翼獅子からの「カナリアに気をつけろ」という忠告が蘇った。
一方のカブルーはライオスたちが古代魔術を使ったことがエルフたちにバレないように口止めを図る。
だがライオスは嘘が下手すぎて怪しまれ、幻覚術で自分が迷宮の主になるつもりであることなどを打ち明けさせられてしまう。
「ダンジョン飯」11巻©KADOKAWA/九井諒子
家に潜入したミスルンが奥で休んでいたマルシルを発見し本の在りかについて尋ねるが、マルシルは翼獅子が悪魔だということや、欲望を食べられた後の人間の姿を知らないため、必死に誤魔化そうとする。
カナリア隊は必死にマルシルから本を奪おうとするが、マルシルは隙をついて本の封印を解き、完全体となった翼獅子が現れた。
カナリア隊は翼獅子を封印しマルシルを殺そうとするが、マルシルには自分の理想にかける強い願いがあった。
必ずファリンを助け、パーティのみんなにずっと生き続けて欲しいという願いだ。
マルシルは翼獅子に自分が迷宮の主となることを宣言し、その願いを叶えるよう叫んだ。
「ダンジョン飯」11巻©KADOKAWA/九井諒子
新しい迷宮の主
翼獅子は喜び、すぐにマルシルに仕えて悪魔の力でカナリア隊を退ける。
マルシルの思想に基づいたラブリーな魔物がカナリア隊を襲い、その隙に翼獅子とマルシルは退避。
幻術が解けたライオスが目覚め、マルシルがいないことに気が付く。
カナリア隊の目的が本だったこと、マルシルが迷宮の主となったことを察したライオス。
シスルの家を出ると、迷宮は大きく地形が変わり、深層の魔物が地上近くまで進んでいた。
ライオスはマルシルを探しに行こうとする。
カブルーはライオスが人間ではなく悪魔と魔物の味方になることを恐れて引き止めようとするが、ライオスの決意は固い。
ライオスはマルシルを必ず連れ帰ることを約束し、パーティの仲間と共に進み始めるのだった。
「ダンジョン飯」11巻©KADOKAWA/九井諒子
【11巻のまとめ】
ライオスは竜の特性を利用してシスルを欺くことに成功、命は助けられる。
しかしシスルは翼獅子に欲望を食べられ抜け殻となってしまった。
到着したカナリア隊とカブルーから本を守ろうと、マルシルは自ら迷宮の主となり翼獅子と共に逃げ出す。
ライオスはカブルーにマルシルを必ず連れ帰ることを約束し、パーティの仲間と共に探しに出るが―。
次巻へ続きます。
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