大吉は祖父の隠し子であるりんを引き取り、一緒に暮らし始める。
りんを育てるため自分の生活も見直す大吉。
りんと打ち解けるにつれ、りんの母親についても気になるようになり調べ始める。
大吉は祖父の遺書に残されていた電話番号からりんの母親である正子に連絡し会うことになるが、正子はりんを育てるつもりは毛頭無かった。
正子に苛立ちを覚えた大吉はりんを自分が育てていくことを決意し、りんの幸せを願うようになっていく。
そして大吉はりんが生まれた時に祖父が記念樹を植えていたことを知る。
それが自分の記念樹と同じキンモクセイであると気が付き、りんとの家族の絆を改めて感じる大吉。
りんは小学生になり、出会いから1年が経とうとしていた。
大吉の従妹である春子やりんの同級生であるコウキの母、さらにパパ友が子供のために頑張る姿を見て、尊敬の念を抱く大吉。
しかし大吉もりんのために頑張ることは必然になっていた。
世の中には色んな親がいるが、大吉はそれを不幸とは思わなくなっていた。
りんは高校生になった。
コウキはりんに告白するが振られてしまう。
りんは進路に悩んでいるが、大吉は進学を後押しする。
大吉とコウキの母もお互いに好意はあるが前に進めずにいた。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。
コウキの彼女・紅璃からの嫌がらせ
高校生になったりんは、コウキがまだ紅璃と会っていることを知り怒る。
中学1年生の頃、りんはコウキが好きだった。
紅璃と仲良くなりコウキが変わってしまったのが嫌だった。
コウキは紅璃とは何もないと言っていたが、紅璃からりんへの嫌がらせは始まった。
メールアドレスを変えても、紅璃はりんのクラスメイトを脅して新しい連絡先を入手し、迷惑メールで携帯が鳴りやまない日々が続く。
結局、りんは大切な人以外からの着信は全て拒否することにし、コウキは拒否リストに入るとともにコウキへの恋心もいつの間にか冷めていた。
文化祭
高校1年生の文化祭準備が始まった。
りんはクラスの中心となり準備を進める。
コウキはりんがクラスの安原と良い雰囲気になるのが心配で、クラスまでりんを迎えに行く。
大吉は振られてもりんを大切にしているコウキの味方をするが、りんは紅璃のことが気にかかり受け入れられない。
文化祭準備も終盤。帰り道、コウキはりんに今度こそりんだけを大切にすると、もう一度告白し抱きしめる。
りんは拒否しなかった。
紅璃の妊娠
コウキは紅璃にコウキの子を妊娠したが堕胎したいと言われ、大吉に相談する。
大吉は費用については自分が立て替えると約束する。
りんに正直に話すコウキ。
そこでりんは紅璃の話に矛盾があることに気が付く。
妊娠の話は嘘かもしれないと思い、りんは紅璃に話をしに行くことを決意する。
りんは出かけ際、コウキにキスをし、中1までは好きだったことを伝える。
それは、今はそうではないということも仄めかしていた。
紅璃はりんの話を聞き、妊娠の話は嘘だったと認める。
進学費用に充てるつもりだったようだ。
紅璃が将来のことを真剣に考えていることにりんは驚き、見直す。
りんは自分とコウキが付き合うことはないが、コウキは大切な存在であることを紅璃に伝える。
紅璃はコウキがりんのことを好きだと分かっていたが、付き合うという形で繋ぎとめておきたかったのだ。
コウキもそれが分かっていて無下には出来なかった。
りんはコウキの優しいところが好きだった、と過去の話としてコウキに伝える。
大吉の告白
コウキを振ったりんだが、りん自身も少なからずダメージを受けていた。
りんを励ます大吉。
大吉はコウキの母に会いに行く。
保留にしていた自分の告白だったが、りんとコウキがうまくいかなかった以上、自分だけコウキの母と付き合う訳にもいかなかった。
大吉は高齢になってから一緒になることも提案するが、コウキの母に笑われてしまう。
コウキの母は大吉と別の形で出会えていたらと考えるが、正式に付き合おうと言ってくれている別の人がおり、その告白を受けるつもりだと報告する。
大吉への相談ではなく、2人が前に進むための決意表明なのであった。
【6巻のまとめ】
コウキはりんにもう一度告白するが、りんはコウキのことが好きだったのは過去のことだと断る。
大吉も保留にしていたコウキの母への告白の返事を聞きに行く。
大吉とコウキの母もまた、別々の道を歩むことにした。
次巻へ続きます。
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