新型コロナウイルスが蔓延する日本で、突如としてほとんどの人類が消えていなくなってしまった。
世界に取り残されたのは主人公・浜田 誠とがり勉の安井 輝夫、柔道バカの田畑 靖、ギャルの松岡 綾香のそれほど仲良しでもない高校生4人だけ。
学校でのサバイバル生活が始まり、最初こそ非日常を楽しんでいたものの、靖は元の世界に戻ると信じてひとりで柔道の練習に精を出し、周りを見下しがちな輝夫は綾香と徐々に衝突していく。
ほどなくして地域への電力供給そのものがストップし大停電に陥り、電気を失った誠たちはこれからこの世界の現実を直視しなければならなくなるのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
綾香に拒絶される輝夫
停電によって電気、ガス、水道のライフラインが止まり、スマホも電波が入らなくなった。
1週間近くが経ち、誠たちは小型発電機を稼働させながら飲料水や生活用水を確保しながら生き延びているが、生活を楽しむ余裕は無くなっていた。
綾香と輝夫の衝突、靖は柔道の練習と相変わらず不和が続くなか、誠は綾香と街へ生活必需品の調達へ。
綾香は輝夫の高圧的で自分勝手な態度を諌めるよう誠に頼むが、日和見主義な誠はやんわりと丸く治めようとする。
そんな誠にがっかりした綾香は靖に接近。
靖は綾香に理解を示していざとなったら守ることを告げ、綾香との距離が近づき始める。
だがそれを快く思っていない輝夫は、柔道の練習にかまけて仕事を果たさない靖を非難。
だが靖は毅然と「綾香への態度は反省して方がいい」と諌め、力では敵わない輝夫は奇声を上げながら引き下がっていく。
綾香を自分のものにしたい輝夫は日を改めて綾香と2人になり、「俺が守ってやる」と綾香に告げるが、綾香に即拒否されてしまうのだった。
靖の願いは叶わず…
元の世界ならもうすぐ開催される柔道の地区大会に全てをかける靖。
半年前は自分が同期を抑えてせっかくレギュラーの座を掴んだものの、大会直前にコロナにかかったせいで家族は自宅待機、部も出場停止となり、周囲の期待を大きく裏切ってしまった。
今度の大会はそれを挽回する唯一無二のチャンス。
だが大会当日になっても世界はそのまま。
絶望した靖は「ちょっと出かけます。すぐ戻ります」と書き置きを残して学校から失踪してしまうのだった。
狂乱した靖
靖は意外とすぐに帰ってきた。
柔道の大会の会場で誰もいないことを確認した後、思い立ったように自宅にも立ち寄ったが、やはり両親も弟も誰もいなかったという。
街は荒れ、自分たちが世界に取り残されたことを改めて痛感した靖は、「僕らもみんながいる世界に早く行かなきゃ」といい始める。
そしてその夜、靖は集団自決するためにナイフを手に取り、綾香を刺してしまう。
さらに誠と輝夫にもその刃を向けるのであった。
【2巻のまとめ】
綾香と輝夫の衝突が決定的となり、内心では綾香を自分のものにしたいと思っていたものの、輝夫はハッキリと拒絶されてしまう。
他方、元の世界に戻ることを信じてやまなかった靖だが、自分にとって全てだった柔道の大会の当日を迎えても世界は元に戻らなかった。
靖はそのショックから精神的におかしくなり、他の皆がいるであろう世界へ行くために集団自決することを決め、ナイフで綾香を刺してしまうのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考突如として人類がみんないなくなった!?特に仲良しでもない高校生男女4人で始まるサバイバル生活『人間消失』全5巻【ネタバレ注意】
続きを見る