兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎と一緒に居る時にワールドプロレスのプロレスラーに絡まれ、その総帥・アイアン木場も姿を現した。
過去に異種格闘技戦で静虎と死闘を繰り広げ、左目を失った因縁のある木場は、それ以来灘神影流を目の敵にしている。
木場は灘神影流に正式に宣戦布告し、ワールドプロレスからの刺客として壊し屋・オニ平がキー坊と決闘を果たす。
数多の寝技と関節技をマスターしたオニ平だが、キー坊の清々しい戦いぶりに共感して裏稼業からの引退を決意し、決闘はキー坊の勝利に終わった。
しかしそのオニ平の技と強靭な肉体・闘争本能を持つ超格闘家・左門清正が木場に焚き付けられ灘神影流を狙う。
強者を求める左門は静虎を待ち伏せして喧嘩を売り、静虎はあえて失神したフリをしてやり過ごす。
父が負けたと勘違いしたキー坊は左門への敵意を燃やし、オニ平との特訓を経て飛翔・閻魔固めを習得した。
キー坊が勝てばワールドプロレスは灘神影流に二度と手を出さない代わりに、左門が勝てば灘神影流は世間に公開してビジネスに協力するという内容の約束が静虎と木場の間で交わされ、キー坊と左門の決闘が始まる。
飛翔・閻魔固めで先制するキー坊だが、けた外れのパワーを誇る左門には通じず逆に追い詰められていく。
しかし左門も静虎との戦いの際に知らぬうちに腎臓にダメージを負っていた。
キー坊は静虎のアドバイスを受けて左門のダメージを分析し、キックを放つとあの左門が悶絶品がら膝をつく。
果たしてキー坊は狂獣・左門を相手に勝利を挙げることができるのか―。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
キー坊vs左門 決着
キー坊のキックで悶絶する左門。
静虎との決闘の際にいつの間にか腎臓を痛めていた左門に付け入るキー坊だが、左門もこのままでは終わらない。
〈左門の弱点を見抜いたキー坊 [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊を捕まえた左門は必殺の地獄落しを繰り出し、脳天からマットに叩きつけられるキー坊。
あわや大惨事かと思われたが、キー坊も自ら跳んで勢いを加速させていたことで先に着地した足に衝撃を逃がしていた。
対するキー坊はオニ平直伝の技をオリジナルに昇華させた逆さ閻魔固めで左門を締め上げる。
〈オリジナルの逆さ閻魔固め [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
今度は左門の持ち前のパワーでも逃れることはできない。
それでもギブアップせずに「壊せ」と叫ぶ左門に対し、キー坊は締めをほどいて胴締めチョークスリーパーに移行。
最後は最も相手を傷つけない方法で左門から勝利を挙げるのだった。
〈左門を傷つけずに勝利 [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
改心した左門だが…
キー坊の清々しい戦いぶりは左門をも改心させ、キー坊やオニ平と左門の間にあった遺恨もなくなった。
左門は表舞台の格闘技であるパンクラスへの出場が決まり、アメリカへ渡って過去に破壊してしまった相手を見舞いに行く。
改心し新たな人生を歩み出した左門。
しかし、左門は運悪く強盗に銃撃され帰らぬ人となってしまうのだった。
〈左門を凶弾が襲う [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
空手トーナメントに出場
キー坊は第3回YJ杯カラテ・トーナメントに出場することとなった。
潰しあいではなくルールと節度を守った戦いをしたいというキー坊の考えである。
〈空手大会で西嶋と対決 [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊は初戦で大会連覇を狙う西嶋と対戦。
しかし西嶋は反則スレスレのダーティな戦いでキー坊を攻めたてる。
怒るキー坊は灘神影流の奥義で対抗しようとするが、カラテの技にないものはこの大会では反則。
〈灘神影流の奥義は反則 [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
徐々に慣れ厳しい制限のなか正攻法で西嶋を追い込んでいくキー坊だったが、最後は右目のまぶたからの出血が悪化しドクターストップ。
まさかの不完全燃焼での敗北を喫するのだった。
〈キー坊のTKO負け [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
金田との出会い
ロッカールームでフラストレーションを爆発させるキー坊。
するとそこに大会出場者でありながら雑用をさせられている金田長秀という青年と出会う。
意気投合しキー坊は金田を応援することとなるが、その金田は次の試合でキー坊が苦戦した西嶋を一撃でKOするのだった。
〈西嶋を一撃でKOした金田 [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊と金田が決闘へ
大会を観戦に来ていた黒田が、金田の情報をキー坊にもたらす。
金田は常軌を逸した鍛錬で極限まで肉体を鍛えることで知られる拳術館の門下生で、一撃必殺の拳で西嶋の拳ごと破壊してみせた。
〈キー坊と金田が決闘へ [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
西嶋を再起不能に追い込んだやり方が気にくわないキー坊が金田につっかかると、金田も売られた喧嘩を買うかたちで決闘が始まる。
金田の目にもとまらぬ正拳突きがキー坊を襲う。
傍にいた静虎の殺気を感じて寸止めする金田だが、風圧だけでキー坊の鼻からは血が滴る。
金田の方が格上であることを物語っていたが、静虎に助けられる形で2人の決闘の勝敗は持ち越しとなるのだった。
〈静虎が割って入る [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊が拳術館に宣戦布告
金田にリベンジするため、黒田の力を借りて拳術館を偵察に行くキー坊。
尋常ではない修行に耐え兼ねた門下生が逃げ出すなか、たった一人残った金田をシゴくのは”超人”の異名を持つ倉本鉄山。
〈拳術館の倉本鉄山 [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
超実践カラテを追求する鉄山は、監禁された知人をヤクザから救出するために単身でヤクザの事務所に乗り込み、無傷で組を壊滅に追い込んだ伝説を持つ。
その際過剰防衛で逮捕・収監され、それ以来空手界から追放されたうえにヤクザからも命を狙われる存在となっていた。
キー坊はそれでも拳術館に喧嘩を売り、さらに金田相手に打撃技だけで勝負することを宣言するのだった。
〈打撃のみで宣戦布告 [高校鉄拳伝タフ 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【6巻のまとめ】
左門との死闘に勝利したキー坊。
キー坊の清々しい姿勢は左門を改心させることに成功するが、左門はアメリカで強盗に襲われ命を落としてしまうのだった。
命を賭けた戦いではなくスポーツでの武道に興味の湧いたキー坊は空手の大会に出場。
ルールに縛られた戦いに苦戦しレフェリーストップであっけなく敗退してしまうが、そこで金田という青年と出会う。
金田は常軌を逸した鍛錬で極限まで肉体を鍛えることで知られる拳術館の門下生であり、無慈悲に相手を破壊する金田のやり方に反発したキー坊が喧嘩を売る。
キー坊は金田相手に打撃技だけで勝負することを拳術館の師匠・倉本鉄山の前で宣言するのだった。
次巻へ続きます。
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