兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は灘神陽流の継承者・黒田光秀という青年と出会い、真剣勝負を経て2人は互いを認めあう仲となる。
その次に目をつけた相手は高校柔道チャンピオンにして傍若無人な加納。
自らの腕試しを兼ね、キー坊は加納の愛人である教師・立花からの依頼で決闘することに。
最初のタイマンではキー坊は加納から「三年殺」という手痛い反撃を受け、内臓に大きなダメージを負ってしまう。
リベンジを誓うキー坊に静虎は新たな奥義・菩薩拳のヒントを授け、加納との再戦を迎えるのだった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
特訓で菩薩拳を習得
加納との決闘に向け、山籠もりで菩薩拳の修行に励むキー坊。
〈黒田と菩薩拳の修行 [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
黒田もキー坊に協力し、静虎もこっそり見守るなかキー坊は何とか菩薩拳を習得した。
一方の加納もキー坊との決戦に向けて準備は万端。
そして両者の決闘のときを迎える。
〈再戦の時を迎える [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊vs加納 再戦
開始早々、斧旋脚でキー坊が先制し、そのままラッシュを仕掛ける。
寝技に持ち込み、腕ひしぎ逆十字で加納の腕をとるが、加納は持ち前のパワーで片腕だけでキー坊の身体を持ち上げて反撃。
ネコがネズミをいたぶるように加納はキー坊を次々と投げ飛ばし、関節技でもダメージを与えていく。
〈加納のペース [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊は自ら肩関節を外して逃れ、再度ラッシュ。
加納の鼻の軟骨を折り、さらに菩薩拳で仕留めにかかる。
しかし菩薩拳は急所を外れたために威力は半減し、逆に加納が柔道の禁じ手「山嵐」を解禁。
〈禁じ手・山嵐 [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
受け身不可能な投げ技で頭から地面に叩きつけられ、キー坊は大ダメージを負ってしまう。
何とか根性で立ち上がり、両者手負いのまま戦いは終盤へ。
〈奥義・鼓爆掌 [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊の背後を取って裸締めを仕掛けた加納に対し、キー坊は奥義・鼓爆掌で反撃。
それでも倒れずに立ち向かってくる加納に対し、最後はキー坊がきっちりと菩薩拳を決め、加納が力尽きた。
〈トドメは菩薩拳 [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
加納との戦いを終えて
静虎が加納に処置を施したことで加納は意識を取り戻す。
ルール無用の決闘にもかかわらず柔道家として戦い続けた加納の姿をキー坊は賞賛し、2人は和解。
〈和解する2人 [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
加納が人間として成長することを本心では願っていた先生も加納の更正に胸を撫でおろす。
そして静虎はキー坊の未熟さに厳しい言葉を投げかけながらも褒美としてキー坊の秘孔を突き、「三年殺」のダメージを解消するのだった。
プロレスラーに絡まれる静虎
ワールドプロレスリングのプロレスラー・藤田がその後輩である船田を従えてヤケ酒でサラリーマンに絡み、喧嘩騒動を起こす。
ちょうど通りがかった静虎がキー坊の目の前で止めに入るが、ストレスを発散したい藤田は静虎に喧嘩を売った。
〈レスラーに絡まれる静虎 [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
やむなく静虎は喧嘩を買い、渾身のミドルキックでガードした藤田の腕を折り、キー坊を連れて逃走する。
レスラーの怖さを誰よりも知るがゆえの逃走。
しかし、船田は容易く静虎たちに追いつき、静虎に正々堂々と喧嘩を申し込んだ。
〈船田が喧嘩を申し入れる [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
ちょうどキー坊が相手を買って出たところにワールドプロレス総帥のアイアン木場も姿を現し、静虎との因縁が明らかとなる。
静虎と木場の因縁
13年前、異種格闘戦を控えた木場は当時裏の世界で最強と評されていた灘心影流の静虎に試合を申し込み、生死を賭けた死闘の末に痛み分け。
〈アイアン木場と静虎の因縁 [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
静虎は鎖骨骨折と網膜剝離を患い、木場は左目を失っていた。
それ以来、木場は灘心影流に激しい敵対心を燃やし、今も船田をけしかけるのだった。
〈船田をけしかける木場 [高校鉄拳伝タフ 3巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【3巻のまとめ】
黒田との修行を経て奥義・菩薩拳を習得し、加納との再戦に臨んだキー坊。
体格で圧倒的に勝る加納を相手に大きなダメージを負いながらも、何とか最後は菩薩拳で勝利を挙げた。
キー坊はルール無しにも関わらず柔道家として戦った加納の姿勢を称賛し、見事加納を更生させた。
また別の日、今度は静虎と一緒に居る時にワールドプロレスのプロレスラーに絡まれ、静虎は已む無く喧嘩を買ったうえで逃走を図る。
しかしプロレスラーの船田は静虎の実力に目をつけ、追い回されるハメに。
そこにワールドプロレスの総帥・アイアン木場も姿を現した。
過去に異種格闘技戦で静虎と死闘を繰り広げ、左目を失った因縁のある木場は、それ以来灘神影流を目の敵にして船田をけしかけるのだった。
次巻へ続きます。
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