兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎と一緒に居る時にワールドプロレスのプロレスラーに絡まれ、その総帥・アイアン木場も姿を現した。
過去に異種格闘技戦で静虎と死闘を繰り広げ、左目を失った因縁のある木場は、それ以来灘神影流を目の敵にしている。
木場が送り込んでくる刺客たちをキー坊が倒し、いよいよアイアン木場との因縁に終止符を打つべく静虎が決闘へと向かう。
しかし不幸にも静虎は酔っ払いを助けた際に交通事故に遭い、意識不明の重体に。
静虎を襲った不幸を笑うアイアン木場にキー坊が宣戦布告し、決闘に臨む。
キー坊とアイアン木場の5時間にわたる死闘は、最後に油断したキー坊が敗北する壮絶な結果となった。
全てを出し切り、木場との遺恨にも決着がつく。
しかしその木場がバーリ・トゥードの大会で秒殺され、重傷を負った。
圧倒的な強さで大会を勝ち抜いたのはエドガード・C・ガルシアというキー坊と年齢の近い青年。
キー坊はガルシアの強さに惹かれ武者修行に出るが、身を寄せた先の空手道場が何者かに道場破りに遭う。
その犯人は必殺技・コブラ・ソードを武器とするキックボクサーのギャルアッド。
そしてギャルアッドに行き着いたキー坊が勝負を挑むのだった。
16巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
キー坊とギャルアッドが決闘へ
キー坊とギャルアッド、2人のキックが激突する。
打撃勝負では立ち技で最強とも称されるムエタイを使うギャルアッド相手に互角の勝負を繰り広げるキー坊だが、2人の勝負は騒ぎを聞きつけた警官隊によって水を差された。
〈ギャルアッドとの打撃戦 [高校鉄拳伝タフ 16巻](c)集英社/猿渡哲也〉
凄まじいスピードと絶妙のタイミングから生まれるギャルアッドの破壊力によって、ガードしたキー坊の腕は大きなアザが。
さらにギャルアッドがコブラ・ソード以外に必殺技を隠し持っていることをキー坊は見抜き、完全無欠の総合格闘家を目指すキー坊は再戦を熱望する。
〈再戦を望むキー坊 [高校鉄拳伝タフ 16巻](c)集英社/猿渡哲也〉
対するギャルアッドも貧困を抜け出すためにひたすら強さを追求してきた者として、プライドに賭けてキー坊と再び戦うことを決意した。
キー坊を心配した静虎も東京へ来るなか、ギャルアッドが再びキー坊の前に姿を現す。
2人は嬉々として翌日に再戦することを約束し、決闘に向けて静虎がキー坊に新しい技を見せる。
〈ガードをすり抜ける打撃 [高校鉄拳伝タフ 16巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊がガードしたはずの両腕をすり抜けるようにしてヒットする奥義、そこにギャルアッド撃破のヒントが隠されているのだった。
キー坊vsギャルアッド 激しい打撃戦
そしてキー坊とギャルアッドが再び激突する。
ギャルアッドのキック一発で肉離れを起こすキー坊が劣勢に回る。
〈打撃戦はギャルアッドに分がある [高校鉄拳伝タフ 16巻](c)集英社/猿渡哲也〉
しかしキー坊も猫だましからの奇襲で反撃するが、打撃勝負ではギャルアッドの方が上。
何度もクリーンヒットを受け、さらにコブラ・ソードがキー坊を襲う。
根性で立ち上がるキー坊に対し、ギャルアッドはもう一つの必殺技、高速回転しながら肘で打つスパイン・ウィップを解禁する。
〈もう1つの必殺技 [高校鉄拳伝タフ 16巻](c)集英社/猿渡哲也〉
並外れた動体視力と反射神経で間一髪クリーンヒットを免れたキー坊はここから反撃へ。
戦いの中でギャルアッドの技術を吸収して成長し、お返しとばかりに見よう見まねのコブラ・ソードとスパイン・ウィップでギャルアッドからダウンを奪う。
〈キー坊の反撃 [高校鉄拳伝タフ 16巻](c)集英社/猿渡哲也〉
「敗北=貧困と地獄」を意味するギャルアッドは執念で立ち上がるが、キー坊がラッシュを仕掛ける。
2人の勝負は終盤に差し掛かっていた。
〈ギャルアッドの執念 [高校鉄拳伝タフ 16巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【16巻のまとめ】
キー坊とギャルアッドが決闘へ。
打撃戦では格上のギャルアッドがペースを握るが、キー坊も戦いの中で急成長を見せる。
ギャルアッドの必殺技を見よう見まねで繰り出し、ギャルアッドからダウンを奪った。
「敗北=貧困と地獄」という経験から執念を見せるギャルアッド。
2人の決闘の行方は―。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考これぞリアル系長寿格闘漫画の原点!『高校鉄拳伝タフ』全42巻【ネタバレ注意】
続きを見る