ヒトのなかにはその正体を隠しながらヒトを狩り、その死肉を食べる喰種が潜んでいる。
平凡な大学生カネキはリゼという喰種の臓器を移植されてしまい、ヒトから喰種になってしまった。
ヒトと喰種の違いに苦しむカネキだが、街の喰種たちが運営する喫茶店「あんていく」の助けを借りながら喰種の世界を学び始める。
カネキは「あんていく」で働きながら、店長や店員であるトーカたちから人間社会に溶け込む術を学び始めた。
だが知人の喰種が容赦なく喰種対策局「CCG」の捜査官である真戸に殺され、怒ったトーカが個人的な復讐を断行、結果としてCCG捜査官にマークされることとなる。
トーカの判断は必ずしも正しくないと知りながらも、カネキはトーカの力となるため、自分も喰種としての特殊能力である赫子の使い方を学び強くなろうと決意。
トーカとカネキはヒナミへの捜査をかく乱するためCCGに偽情報を流すが、それを逆手に取った真戸の罠によりヒナミが誘き出されてしまう。
トーカはヒナミと協力して真戸を倒し、カネキは亜門と対峙して足止め。
喰種の本能に抗ってまで亜門を殺したがらないカネキの言葉に、亜門は今まで抱いていた喰種への考えを疑い始めた。
一方、カネキは美食家と呼ばれる喰種「月山」に目をつけられた。
自分が喰種になるきっかけとなった事故が仕組まれたものだった可能性があると知ったカネキは、情報の対価として月山が通う「喰種のレストラン」に潜入し、情報を集めようとする。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。
誘拐
レストランから逃げ帰ったカネキは「あんていく」に泊まっていたが、そこへ貴未が現れる。
弱っていくニシキのために何かできないか悩む貴未に、カネキは手を差し伸べた。
安堵する貴未だったが、店の周囲を嗅ぎまわっていた月山に捕まってしまう。
カネキは貴未を探しに来たニシキと共に、月山が待つ教会へ向かった。
月山との戦い
月山は「貴未を食べているカネキを食べたい」と言い、弱ったニシキと戦闘に不慣れなカネキを圧倒する。
そこへ2人をつけてきたトーカが合流したが、トーカも依子の料理を無理に食べていたせいで本調子ではなく、月山には敵わない。
トーカとカネキに重傷を負わせた月山は、カネキに食べさせるため貴未を殺そうと迫る。
しかし、何としても貴未を守りたいニシキが捨て身で立ちふさがった。
ニシキたちを守り月山を倒すため、カネキはあることを閃く。
それは、自分の肉をトーカに食べさせ、全力のトーカを月山にぶつけること。
自分の獲物を横取りされた月山は激昂するが、全力のトーカに深手を負わされる。
月山は回復のために貴未を食べようとするが、瀕死のニシキに阻止され、そのままトーカに倒された。
トーカは知りすぎた貴未も殺そうとするが、ニシキとカネキに止められる。
目を覚ました貴未に喰種の姿を「綺麗」と言われたトーカは、結局彼女を殺すことができず、1人で教会を後にしたのだった。
カネキ、ニシキ、CCGの動向
「ヘルタースケルター」でリゼが偽名を使っていたことを教えられたカネキは、彼女の過去を調べることにした。
そしてニシキは、カネキと店長の提案で「あんていく」の従業員になった。
一方CCGは区長の要請を受け、20区に本局の捜査官でありかつて真戸の相棒だったベテラン「篠原」「法寺」と新米の「滝澤」、高い戦闘能力をもつが一般の警察官に重傷を負わせるなどの問題行動が目立つ「鈴屋」を派遣し、危険性の高い喰種たちの捜査を始めた。
番外編：20区に現れる前のリゼ
リゼは11区で次々にヒトを狩っていた。
11区の喰種たちは「11区のルール」を守るよう忠告するが、リゼは聞く耳をもたない。
退屈と面倒を嫌うリゼは、自分の行動によってCCG捜査官が派遣されると知り11区から抜け出そうとする。
リゼのせいで今までの生活を台無しにされた11区のリーダーたちは彼女に償いを求めるが、一瞬で殺されてしまった。
自分を慕う「万丈」を勝手に次のリーダーに指名したリゼは素知らぬ顔で20区に移り、そこでカネキと出会った。
【5巻のまとめ】
貴未を攫った月山を追うカネキとニシキは、駆けつけたトーカに自分の肉を食べさせるカネキの奇策により何とか勝利する。
一件落着かと思ったのも束の間、20区にCCG本局から捜査官が増員され喰種を脅かし始めた。
次巻へ続きます。
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