脳疾患が招く麻痺、記憶障害、失語症――。脳外科医が診るのは、脳ではなく人生。元・脳外科医が書く超本格医療ドラマ!/日本における脳血管疾患の患者数はおよそ112万人。そして患者の多くが何らかの後遺症と闘っている。アメリカの病院から郊外の主幹病院にやってきた三瓶友治は空気を読まない。それは、少しの遅れが人生を左右する脳外科医ならではのふるまいでもあった。「脳内血腫」「第4脳室腫瘍」「失語症」の症例を収録。
(U-NEXT作品紹介より引用)
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
脳外科医 三瓶友治
アメリカから帰国した脳外科医の三瓶友治は、日本の総合病院で働くことになる。
総合診療科の川内ミヤビが院内を案内し、最後に訪れたのは救急救命室。
人手不足で普段は重症患者を断っているという事情を聞いたにも関わらず、受け入れ要請の電話内容を聞き、緊急性を感じた三瓶は勝手に受け入れを承諾してしまう。
見立て通り脳内血種の患者が運び込まれると、三瓶は救急部長の星前宏太を助手に、正確かつ繊細な手術で患者の命を救ってみせた。
判断が早く、技術も申し分ない三瓶だが、強引なやり方に不安を覚えた病院長は、川内と星前に脳外科を兼務させ三瓶を監督するよう命じる。
脳外科医の仕事
三瓶が手術をした患者は命こそ助かったが、左半身に重度の麻痺が残った。
もうすぐ生まれるわが子と妻のため、努めて明るくふるまいリハビリに励む。
しかし今まで出来ていたことが出来なくなることに直面し、次第に精神的な不安や、経済的な不安を感じるように。
そこで川内は三瓶からヒントを得て、患者の出来ることを確認し職場復帰に尽力する。
なるべく後遺症を残さない早急な対応と、後遺症のケアに手を尽くす三瓶の姿に刺激を受けながら川内と星前は、チームとして脳外科の職務にあたる。
記憶障害を抱える川内ミヤビ
ある時期からの記憶がなく、1日前のことも覚えていられない川内は日々の業務に苦戦していた。
記憶障害の特徴を捉え、脳の仕組みから解決策を見い出し助言をする三瓶。
助言によりミスが減った川内に、三瓶は手術にも入らせたいと話すが、周囲に反対される。
手術ができる!
ある日、手術中にどうしても手が足りず、川内が必要な場面が訪れた。
見事に助手をやり遂げた川内だが、3人は病院長に説明を求められることに。
三瓶は記憶障害と技術学習は無関係であることを証明し、川内が手術に入る許可を正式に得たのだった。
失語症の婚約者
仕事中に脳梗塞で倒れた若い女性患者。
発症からの時間経過を考えると治療ができるリミットは迫っていた。
付き添っていた婚約者の彼から同意を得て、すぐに治療を開始する。
一命はとりとめたものの、失語症という後遺症が残ってしまった。
しゃべることも、長い文章の理解や読み書きも難しい失語症。
意思の疎通が難しくなり焦る彼の姿に、患者はますます落ち込んでしまう。
周囲の支え
1か月後、リハビリは順調に見えるものの、再発の恐れがあると三瓶は手術を提案する。
スピード感と繊細さが求められる難しい手術に立ち向かう三瓶たち。
無事手術は成功し、後遺症も改善がみられるが患者と婚約者は依然としてすれ違ったまま。
後遺症に立ち向かうには患者だけではなく、周囲の助けが必要不可欠だと成り行きを見守る三瓶と川内。
そして一度は心が離れてしまったが、再び一緒にいることを選んだ二人に、三瓶は陰ながらエールを送る。
【1巻のまとめ】
脳外科医・三瓶友治は少し風変わりな男だが知識と腕は間違いない。
記憶障害を患いながらも医師として懸命に働く川内ミヤビと、救急救命室のエース星前宏太とともに様々な患者の治療にあたる。
そして治療だけでなく、患者のこれからの生活のため後遺症ケアにも奔走する彼らの懸命な姿から目が離せない。
【1巻の見どころ】
この巻の見どころは、天才的な技術を持つ脳外科医・三瓶友治が、強引ながらも患者を救うために奮闘する姿です。
特に、救急救命室で重症患者を独断で受け入れ、星前を助手に命を救う場面は、彼の決断力と卓越した技術を実感できる緊迫のシーンです。
また、手術後に半身麻痺を抱えた患者の職場復帰に尽力する川内の姿は、医師としての使命を感じさせます。
さらに、記憶障害を抱えながらも手術助手を務める川内の成長、そして失語症の女性患者と婚約者の葛藤を描くエピソードも心を打ちます。

次巻へ続きます。
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