冴えない漫画家の鈴木英雄は再デビューを目指しながら悶々とした日常を送っていた。
唯一の癒しは恋人の黒川徹子(てっこ)の存在だったが、全国的に「噛み付き事件」が多発し、街にZQNと呼称されるゾンビがあふれ出したことで状況は平穏な日常が一変する。
てっこもZQNとなって英雄に襲い掛かり、英雄はやむなく自らの手でてっこを殺した。
趣味である猟銃を手に逃げる英雄は電車・タクシーと次々に感染者が出る危険な状況を乗り越え、富士の樹海にたどり着いた。
疲労困憊、そして孤独と恐怖に襲われたまま野宿することとなるが、翌朝に修学旅行で来ていたいじめられっ子の女子校生・比呂美と出会う。
まだ市街の状況をしらない比呂美になんとか危機を説明し、襲ってくるZQNを撃って逃げる英雄と比呂美だが、集団心理で避難した先の神社でもZQNが発生、赤ん坊のZQNに襲われた比呂美も感染してしまった。
逃げる際に荒木というカメラマンと合流した英雄は、比呂美を車の中に拘束して移動しながら生き延びることに。
逃げ惑う人々は、数か月前からYoutuberとして新たな時代の覇権をとるために活動している「来栖」という人物を救世主として頼り始め、熱狂的な信者が増えていくのであった。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
比呂美を拘束したまま御殿場アウトレットを目指す
ネットで情報を集め、御殿場のアウトレットモールに籠城している生き残りの人間たちとの合流を目指す英雄と荒木。
生き残りの中にはヤバそうな人間も混ざっているようだが、他にいい案はない。
むしろ散弾銃という強い武器を所持する英雄は新しい弱肉強食の世界では女たちにモテる―。
そんな言葉に背中を押されてアウトレットを目指す英雄。
車の後部座席にはZQNとなった比呂美を拘束しているのだった。
ZQNを撃退するために比呂美をする方法を編み出す
行く手を阻むZQNたちを倒すため、荒木と英雄は比呂美に戦わせる方法を編み出していた。
英雄は比呂美の悪口を耳元に吹き込んで敵意を煽り、比呂美は英雄の言うとおりZQNに立ち向かっていく。
生前の記憶と夢のような幻覚が混濁したまま比呂美は人間離れした力でZQNを倒すことに成功。
事が終われば比呂美が好きだった曲をイヤホンで聞かせて落ち着きを取り戻させ、再び車内に拘束。
道すがらあった手つかずのコンビニで物資を補給しながら、英雄たちは協力してアウトレットを目指す。
比呂美は完全にはZQNになってはいないのか、なぜか英雄のことは襲わず、幼児のように知能が退行しているものの時々言葉を発する様子。
「真司くん(彼氏)は私が守るね」
そう英雄に呟く比呂美、英雄は複雑な思いのまま彼氏のフリをすることにするのだった。
アウトレットは本当に安全なのか?
まだ人間らしさを保っている比呂美の世話をしながらアウトレットが近づく。
ところがアウトレットに近づくにつれて人間に拷問や処刑されたとしか思えない丸焦げの死体などが増えていく。
アウトレットに籠城している人間たちは本当に味方なのかー。
そんな不安がよぎるなか、ついにアウトレットに到着するのだった。
生き残っていたコミュニティに合流
アウトレットのなかに侵入した英雄と荒木はエアガンなどで武装した3人組と接敵する。
しかしそこにZQNたちの襲撃が始まったことを知らせる仲間たちの合図があり、本物の銃を持っていた英雄たちは利用価値があると認められて共に行動することに。
はしごで建物の屋根へと避難する英雄たち。
階下では押し寄せたZQNの群れが徘徊している。
小隊長格の藪という女性を始めとする生き残りたちはアウトレットの屋根で暮らしながら、物資を補給するときだけ大きく音を立ててZQNたちを誘導しているのだった。
警戒しつつも安息を手に入れる
携帯やパソコンを没収され、伊浦というリーダーたちに紹介されることとなった英雄と荒木。
藪は比呂美が感染していることにいち早く気づくが、英雄は「何かしたら自分が撃つ」と比呂美を庇い、藪もそれ以上何も言わずに受け入れた。
生き残りの集団を指揮していたのはボウガンを武器に高い洞察力を持つ伊浦、短気で武闘派のサンゴたち。
ZQNかどうかのチェックとしてしりとりなどのテストを受け、比呂美もなんとか感染がバレずに受け入れられた。
テントなど必要な物資を受け取り、1日2回配給される食事まで自由時間。
完全に安心はできないため、念のため猟銃を分解して部品を隠す英雄。
ともあれ、ようやく腰を下ろして休むことができたのであった。
比呂美が人類の希望?
悪夢にうなされて夕方に目が覚めた英雄。
しかし現実も悪夢であることに変わりはない。
と、見張りの目を盗んで藪が英雄に接触してきた。
藪は感染しているにも関わらず人間性を失っていない比呂美を見て、藪はちゃんと検査すれば人類の希望になるのではという可能性を見出している様子。
比呂美を守る為、藪も秘密裏に英雄に協力することになるのだった。
【6巻のまとめ】
比呂美は完全にはZQNになってはいないのか、なぜか英雄のことは襲わず、幼児のように知能が退行しているものの時々言葉を発する様子。
辛うじて理性を保ちながら人間離れした力を手に入れた比呂美をうまく操り、英雄と荒木は御殿場のアウトレットで生き残っていたコミュニティに合流を果たす。
リーダーの伊浦やサンゴらは油断できない相手だが、ともあれ英雄たちは休息の取れる場所を手に入れた。
そしてコミュニティの小隊長格である藪という女性は比呂美が半感染状態であることにいち早く気づき、ちゃんと検査すれば人類の希望になり得ると判断。
比呂美を守るため藪は英雄にこっそり近づき、秘密裏に協力することとなるのだった。
次巻へ続きます。
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