さあ、衝撃の問題作『悪の教典』第1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
以下はネタバレですのでご注意ください。
蓮実聖司という男
モンスターペアレント、いじめ、裏サイトをはじめとした問題学級の担任となった新任教師、蓮実聖司(はすみせいじ)が主人公です。
ズバリ言うと彼はサイコパスです。
が、表向きは頭脳明晰でコミュ力も高く、生徒からの信頼も厚いまさに完璧な教師です。
まあ結構な序盤でこっそりカラスを感電させる実験をしてみたり、ちょっとヤバい奴感は出てるんですけどね。
蓮実が教師をしている目的は「この学校に理想の王国を築く」ことだそうです。立派なこころがけ…なのか?そういうことにしておこう。
体罰問題
正義感溢れる空手有段者の園田先生が生徒を殴ったことが体罰としてモンペ(弁護士)からクレームを受け、事態の収拾を任された蓮実は園田を説得して解決に導きます。ちなみにこの園田、あだ名は「熊殺し」です。強い。
女子生徒へのセクハラ問題
「安原美彌(やすはらみや)というじゃじゃ馬女子生徒が体育教師の柴原からセクハラを受けている」とのタレコミを受け、蓮実が現場を押さえて解決します。
結果、美彌は蓮実にゾッコンになりました。羨ましい。
〈自分から蓮実にキスする美彌 [悪の教典1巻]©講談社/鳥山英司〉
が、美彌にキスされているところを学年一の問題児で不良の代表格、蓼沼将大(たでぬままさひろ)に見られてしまいます。
問題を抱える生徒たち
前島雅彦(まえじままさひこ)という生徒が蓼沼にいじめられている、という疑惑を蓮実はキャッチします。
スクールカウンセラーの水落先生の協力のもと、前島にはオネエ疑惑があることまでは突き止めました。ちなみに水落先生はこの作中も希少な清純キャラです。付き合ってほしい。
また、早水圭介(はやみけいすけ)という頭のいい不良生徒が授業を巧みに荒らし、「学校は俺にとって最高の遊び場」と豪語して影のリーダー的存在であることを匂わせます。
同僚教師からの敵視
陰険な釣井(つりい)先生が校長を脅して蓮実を更迭させようとしているらしいことを同僚教師から耳に挟み、蓮実は釣井への接触を図ります。
【1巻のまとめ】
さあ、いかがでしたか。まだまだ始まったばかりの1巻。
序盤の導入として、親も教師も生徒も蓮実の周りにはモンスターがいっぱいいることが描かれており、何やら不穏な空気が流れています。
まあ、その中で蓮実が一番ヤバいモンスターなんですけどね。
それはまた次のお話です。
次巻へ続きます。
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