学園生活部として活動するゆき、くるみ、りーさん、そして顧問のめぐねえ。
彼女たちが生活する何気ない学校の情景はすべてゆきの見るまぼろし。
現実はゾンビに侵略された荒廃した学校だった。
彼女たちは部活動と称し、ゆきの心の平穏を守りつつ生きるために活動する。
学園生活部の活動の一環として遠足へと出た三人は、廃墟と化したショッピングモールで唯一の生存者だった少女みーくんを救出し、仲間に加える。
ゆきの無邪気さに心癒されつつも、みーくんは現実から目を逸らし続けるゆきとそれを許容するくるみとりーさんに反発する。
ゆきに無理矢理現実を受け入れさせようとするが、対話の中で次第にそのままのゆきの存在を認めるように。
そんななか、学園生活部に入部する意思を固めたみーくんは、めぐねえが隠していた職員用緊急避難マニュアルを発見。
部員たちはこのパンデミックが少なからず予想された人為的なものであることを知る。
物資を求めマニュアルに記載された地下へ足を踏み入れるくるみ。
そこにいたゾンビにくるみはショックを受け傷を負って帰還する。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
きずあと
突然の事態に凍りつく学園生活部。
我に返ったみーくんは即座にゆきに救急箱を取ってくるよう指示する。
みーくんはりーさんに運ばれながらくるみは噛んだゾンビがめぐねえだったと告げる。
くるみは、ゾンビ化しためぐねぇを殺そうとシャベルを振りかざすものの生前の姿を思い出しどうしても降り下ろせない。そしてそのまま噛まれてしまったのである。
くるみを寝かせたのち、マニュアルに「薬が地下にある」と記載があるのに気がつく。
一人では危険だと静止するりーさんに対し、めぐねえと接点のなかった自分なら大丈夫だと、みーくんがシャベルを持ち、地下へと向かうことに。
付近のゾンビを倒しつつ地下へ向かい、みーくんはめぐねえのゾンビと対面する。
そのころ、倒れたくるみを励ますようにゆきは話しかける。
その言葉に反応するように手を伸ばすくるみをみて、ゆきは反応するがりーさんがそれを強く抱き止める。
廊下に誰かいないか見張っておくようにゆきに指示し、ゆきの去った教室でくるみの手に手錠をかけるりーさん。
そしてそのドア一枚挟んだ向こう側では、教室を出たゆきが、くるみを思いつつ涙を拭うのだった。
せんせい
意識を失い苦しむくるみを手錠で拘束し、そのすぐそばで椅子に腰掛けてりーさんは顔を覆っている。
そして何かを思い立ったように置いておいた刃物を取り出す。
そのころ、みーくんはめぐねえと対峙する。
奇声をあげるめぐねえに慄き、地下への入口まで後退する。
膝丈ほどの高さだけ開いたシャッターにめぐねえがもたついてる間、みーくんはめぐねえへ新入部員として挨拶をし、感謝とともに学園生活部の現状を報告する。
そして最後に、私たちは大丈夫ですと告げ、「ゆっくり休んでください」とみーくんはシャベルを振り下ろしゾンビ化しためぐねぇにトドメを刺した。
一方、りーさんはゾンビ化の進むくるみの傍で追い詰められていた。
刃物を握り締め、ゾンビ化するくるみを始末しようと決意するちょうどそのとき、何とかみーくんが間に合う。
仲間の命を自ら奪わないといけないという極限の状態から放心状態になったりーさんの手から包丁を払い落とし、二人はくるみへ薬を注射することに成功する。
おはよう
悪夢のなかのゆき。人の波に飲まれて学園生活部の三人に置いて行かれる。
めぐねえに誘われ教室へと足を踏み入れると、血まみれの崩壊した教室。
振り返るとめぐねえも、他の誰もおらず、手には血だらけになっためぐねえのリボンがいつのまにか握られていた。
恐怖で目を覚ますと、そこは荒れた空間。周りには誰もいない。
その現実的光景にゆきは短い悲鳴をあげる。
くるみゾンビ化の危機を乗り越え落ち着きをとり戻したりーさんに、みーくんは地下にいたのがめぐねえであったことを告げる。
「隠れなくてもよかったのに」と言うりーさんに対し「皆が元気出すまで待ってた」「めぐねえは皆を最後まで忘れてなかった。」とみーくんは慰めの言葉をかける。
その言葉にいつもしっかりもののりーさんはひっそりと涙をこぼす。
寝室へ戻り、ゆきの寝顔を確認してみーくんが眠りにつくと、見計らったようにゆきが起き上がる。
回復を待つくるみに付き添い机で突っ伏して眠るりーさんに毛布をかけ、そっとくるみの手錠を外す。
そして自由になったくるみの手をとり「ずっと一緒だよ」と言いそのまま眠りにつくのだった。
翌朝、見張るつもりが寝落ちしてしまったりーさんが慌てて目を覚ますと、そこには意識を取り戻し、寝ているゆきを起こさないよう静かに座るくるみの姿があった。
喜びのあまりくるみに抱きつくりーさん。
みーくんも起床し、くるみたちは「おはよう!」と挨拶を返すのだった。
いつか
現在ではない光景。
ゾンビに囲まれ傷を負いつつも、学園生活部の心配をし、悪いことしたと罪悪感を抱えるめぐねえ。
上司らしき職員から緊急避難マニュアルの存在をきまりだから確認するよう言われ「非常事態になったら取りに来て」と、軽い感じで伝達される。
当時は実際に非常事態など起きると想像すらしていなかった。
しかし、現実として起きたこの惨状のなか、めぐねえは部員たちに知られぬよう内容を確認する。
ただの避難指示だろうという予想に反し、書かれていた内容に衝撃を受ける。
最初こそ「知らなかった」「私は悪くない」と自分に言い聞かせるめぐねえだったが、次第に大人である自分の責任だとと自分を責めるようになる。
学内に生活エリアを広げていく学園生活部。
マニュアルに記載された非常避難区域である地下一、二階。めぐねえは「一階についたら話そう」と決心する。
しかし、その思いは叶うことなくめぐねえはゾンビ化してしまう。
ゾンビとなり、他のゾンビ同様閉じられたドアをひっかきまわすが、「めぐねえ!」という声で一時的に正気を取り戻し、部員たちが時間をかけないと辿り着けない地下へと身を潜める。
またあえるかなという小さな希望を持って…。
そして時は現在。
くるみ、りーさん、みーくん、そして遅れてきたゆきがめぐねえのお墓へ手を合わせる。
手を合わせ目を閉じるゆき、どこからかめぐねえの声が聞こえるのだった。
しょうらい
完全に調子を取り戻したくるみ。
いつもの賑やかな会話も戻ってきたところで、物資や情報収集のため地下倉庫へ向かうことにした部員たち。
いつなにがあるかわからないからこそ、やれるうちにいろいろやろうと学園生活部総出で地下室へと向かうことに。
地下室では大量の物資を発見する。
一室では現状に絶望し自ら命を絶ったらしい男性の姿もあった。その姿にくるみは「いくじなし」と言葉を漏らす。
探索を続け、冷蔵室を発見した部員たち。
期待を胸に、腐ってる可能性も考慮しながら恐る恐る冷蔵室の扉を開く。その冷蔵室はなんと宝の山ではないか。
冷凍室で発見した久しぶりのステーキや白米をたいらげ、満喫する学園生活部。
その楽しい時間の中、ゆきは、「みんなで楽しいのも卒業したら終わってしまう」と言い、進路について思いを巡らすりーさんとくるみ、そんな三人にみーくんは「でも、もう少し先でもいいと思います」と言うのだった。
これから
防護服を着た謎の集団。巡回発見物とラベリングされたケースを念入りに消毒して開封すると、そこには以前ゆきたちが飛ばした絵手紙が入っていた。
同じ頃、地下室で入手したノートPCに同じくゲットしたサバイバル百科事典のCDを再生し「百人力だ」と喜ぶ部員たち。
ゆきがそのデータを持っての遠足を提案するが、その前に、とりーさんが勉強を強制実施。勉強中、くるみが進路についてふと思いを巡らす。
緊急避難マニュアルには、連絡先として怪しげな企業名の他、大学などの記載もあり、それを見たみーくんがまるで「進学か就職のよう」と漏らす。
ようやく勉強を終えたゆきは、りーさんの膝に抱えられたラジオに気づく。原理が単純だから停電でも使えるのだとゆきに説明するが、いまのところ何も受信していない。
ゆきは、ラジオで発信をしようと提案し、その内容をめぐねえに相談へ向かう。
そのゆきの発想から生存者を探しに行くのではなく来てもらうという着想を得た残りの三人は、それに向けての準備も進めることにする。
その夜、誰もいない教室でラジオが微かに電波を受信する。
同時期、顔をガスマスクで覆った兵士がどこかの駐屯地らしき場所からヘリコプターで離陸した。そしてその手には学園生活部の手紙が握られているのだった。
【4巻のまとめ】
ゾンビによる傷を負って帰還したくるみ。
地下にいたのがゾンビ化しためぐねえであったことを語る。
負傷したくるみのゾンビ化を防ぐためみーくんは単身地下へ向かう。
ゾンビ化しためぐねえと対峙し、三人とめぐねえの心の繋がりを知っているからこそ躊躇いつつもめぐねえを殺害する。
極限のなか、みーくんが持ち帰った薬でくるみは見事生還。
めぐねえを弔い、部員たちは地下へ物資の確保に向かう。
食糧に加え、PCやラジオを手に入れた学園生活部。
ラジオが何やら人の声を受信するなか、部員たちが空に放った手紙を手に持つ防護服姿の兵士がヘリに乗り込む。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
参考学校で暮らす美少女たちのほのぼの日常?いいえ、ゾンビホラーサバイバル漫画です『がっこうぐらし!』全12巻【ネタバレ注意】
続きを見る
\こちらも併せてチェック!/
\無料体験期間もあります!/
(※2024/08/02現在の情報です。最新の配信状況等は各公式HPをご覧ください)
\無料体験期間もあります!/
(※2024/08/02現在の情報です。最新の配信状況等は各公式HPをご覧ください)