おバカが集まる龍山高校が倒産の危機。債権整理にやってきた桜木は急に気を変えて学校を再建することに。
その時桜木は1年以内に東大生を1人出して、学校を超進学校として有名にする方法を選んだ。
桜木自らが特別進学クラスの担任となったものの、集まった生徒は水野と矢島の2人。
伝説の教師・柳の力のもと10日間のスパルタ合宿で計算力を鍛える。
一方、桜木は現行の教師に対してテストメインで行う授業スタイルの革命についてくる者だけを再雇用すると宣言し、1・2年にも特別進学クラスを創設するなど学校改革に本格的に乗り出した。
そして英語教師の川口、国語教師の芥山、理科の助っ人・阿院が合流し、社会は桜木自らが担当しながら実力をつけ始める。
夏休みは自主的な学習をメインとし、東大模試を経て受験の夏も終わりを迎える。
新学期に入り矢島に現役東大生の家庭教師が付くことになるなか、センター試験対策に突入。
各科目の攻略法を伝授され実力をつけていき、ケアレスミスの防止策や東大過去問のカラクリ、試験当日のリラックス法などを伝授され東大模試に臨んだ水野と矢島だったが、予想通り結果は厳しいものとなった。
それでも2人は「自分はやればできる」と思い始めていたことだけでも劇的な成長、まだ合格の望みは十分にある。
同じ家庭教師に教わりながら東大を目指す京都のエリカも勉強仲間に加わり、相乗効果で合格へ突き進むのであった。
17巻のあらすじを振り返ってみましょう。
12月に必要な問題集は何か
季節は冬。
水野と矢島はこれまで通りの勉強を積み重ね、センター模試を迎える。
まだ目に見える結果が出てないことを指摘する井野に対し、桜木は「受験突破に向けた勉強法は全てやり尽くした」と口にし、「実力を図るならお前が水野・矢島と勝負するんだ」と指示。
水野と矢島の実力を診断するために出したお題は、書店でセンターまであと46日のこの時期に必要な問題集を選べ というもの。
東大に行くようなやつと同じように問題集を選ぶことができるかどうかを見ようというのである。
井野が難しそうなものを片っ端から選んだのに対し、水野は何も買わず、矢島は自分が苦手な数学の微積分の問題集だけを買った。
勝負は水野と矢島の勝ち。
12月にはむやみに新しい問題集には手を出さず、これまでやってきたものに集中してマスターし、苦手な分野があればそこに絞った問題集で強化するのがポイントなのであった。
家族から受験生へのあるべき接し方
講師たちが認めるほど、水野と矢島は自分で集中して勉強に励むようになり、安易に声をかけるのもはばかられるほどになった。
矢島の家に招かれた桜木は、センターまであと40日を切ったこの頃の受験生に家族はどう接すればいいのかをアドバイスする。
そもそも子供を東大に合格させる親は、子供に受かっても落ちてもどっちでもいいと思っているもの。
合格という結果にしか関心を持たないのは親が無意識のうちに子供に重荷を背負わせてしまう。
はやる気持ちを抑えて結果を求めず、子が努力と頑張っていることに目を向けるのが親のあるべき姿。
結果はどちらでもいいと信じていることが伝われば子供も親を信頼するようになり、受験に前向きになる。
そして家庭の空気が落ち着き、たいていのことは上手くいく…。
さらに桜木は「大学進学など将来のことを考えると子供を中高一貫校に入学させることが最良の策である、イエスかノーか」と問いかける。
中学受験は親のために勉強するようなもので、社会に出たあとも他人を基準に行動するため、そこそこ以上の成功は得られない。
逆に自分のために勉強するタイプは仕事においてもどんどん挑戦し、大成功を収めるもの。
つまり「中高一貫校に入れて学校任せにすることは子育てを放棄しているようなもので、子供が自ら受験を決断して切り開くことはその後の人生を支える大きな基盤となるのだ」と桜木は説明。
そして子供を挑戦する気にさせるためにむやみに応援や期待するのもNG。
本田のもう一人の教え子であるエリカがまさに親の過剰な期待に押し潰されて高校を辞めてしまったパターン。
「子供の成績に一喜一憂するな、子供が頑張ってるんだから親もそれぐらい我慢したらどうです」
どっしりと構え、学習環境のサポートをしながら見守るのが親の接し方なのであった。
センター模試でついに結果が実る
いよいよセンター模試。
ついに水野と矢島に急上昇のときがきた。
自己採点の結果2人ともトータルで700点を越え、水野は飛び上がるほど喜びでいっぱいになる。
しかし合格安全圏の810点にはまだまだ足りない。
矢島はほんとうの闘いはこれからだと、再び気を引き締めるのであった。
【17巻のまとめ】
センター試験本番まで残り40日を切り、受験突破に向けた勉強法はすべてやり尽くした。
そして最後のセンター模試でついに2人は700点越えを達成し、桜木の予言通り成績の急上昇が実現した。
それでも合格安全圏にはまだまだ足りない。
本当の戦いはこれからなのであった。
次巻へ続きます。
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