あの時彼がもう少しセンスが良かったらプロポーズを受けていたのに(倫子談)。
バンドマンの彼がもう少し芽が出る可能性があったら(香談)。
こうしていたら…、ああすれば…、高い理想を掲げて根拠もなく仮定の話を積み上げているうちに、気が付けば独身のまま33歳になっていた。
脚本家の鎌田倫子は、恋も仕事も上手くいかず、高校時代からの親友である香、小雪と焦りながらも「女子会」を繰り返す日々を送っていた。
そんな話ばかりしていると、突然、金髪の美青年に「このタラレバ女!」と言い放たれてしまう。
いつのまにか金髪の美青年はいつもの飲み屋「呑んべえ」の常連となり、倫子たちと何かしら関わってくる。
果たして独身33歳のオンナたちは幸せを掴むことができるのかー。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
30代なんてあっという間
脚本家の主人公・鎌田倫子は33歳の誕生日を迎える。
2度目の東京オリンピックの開催が決まり、親友のネイリスト香に気合を入れたネイルを仕上げてもらって思う。
33歳の今になっても結婚できない。
10年前の23歳を振り返ってみると、まだ駆け出しだったダッサいADの早坂からの告白を『ダッサい男』とだけでフッてしまう。
倫子はあれから脚本家として独立した一方、早坂はディレクターとしてだいぶ垢ぬけ、その古巣の制作会社から仕事をもらう都合で倫子は未だに早坂とは仕事でしょっちゅう顔を合わせている。
2度目の告白?
それから制作会社から独立して自分の名前で脚本を書くことが出来るようになった。
そこへ、早坂から「話したいことがある」とメールが。
そこで、倫子と高校時代からの親友2人、「タラレバ女子会」が開かれる。
33歳の浮かれた女子会に「タラの白子」と「レバー」が現れる。「タラの白子」と「レバー」はこの早坂さんとのチャンスを逃したら、倫子は一生独身だぁー!と脅す。
そこで倫子は、気合を入れて早坂さんとの食事に挑む。
早坂は倫子にブルガリの指輪を見せて決意を表する。
しかし、早坂の意中の相手は倫子ではなく、倫子のアシスタントのマミに告白しようというものだった。
てっきり自分への告白だと構えていた倫子は、早坂に見事にフラれてしまうのだった。
KEYの登場
そこでまた「タラレバ女子会」が『吞んべえ』で開かれたが、大声で叫びながらタラレバ話をする倫子たちに「タラレバ女!」という謎の男KEYが現れた。
生意気な若者に憤慨しつつ、その容赦ない言葉が刺さった倫子は、ふと訪れたコンビニで見つけた雑誌の中でKEYが今注目のモデルであることを知る。
仕事の挫折と枕営業
倫子が脚本を書いたネットドラマで、キャストの候補にKEYが挙がった。
倫子は立場が上の脚本家としてKEYを見返そうとするが、KEYは逆に倫子の脚本をダサいと言い放ち「出演したくない」という。
そんなKEYを気に入ったプロデューサーと監督の意向から倫子は仕事から外されることになり、別の若い女性の脚本家で決まってしまった。
そこに再びKEYが現れ、別の脚本で話が決まったというが「プロデューサーと脚本家が枕営業している」とも話す。
新しい脚本家とプロデューサーと顔合わせした倫子は、2人を待ち受けてタクシーで2人の後を追う。
なんと、箱根まで行って2人が旅館に入るところを押さえる。
そして倫子も、旅館に泊まることにし、香と小雪を誘うが断られ、1人でやけ酒。
倫子からのメールで、心配する香と小雪だが、その場にKEYも居合わせ、倫子のもとへと向かうと言い出した。
倫子のところへいったKEYはプロデューサーと若い脚本家がセックスしたことをただのスキンシップだろ、と言い放ち、だったら俺とも枕営業してみろよ、という。
そして倫子はKEYと枕営業という名のセックスをしてしまうのだった。
【1巻のまとめ】
33歳の誕生日を迎えた脚本家の倫子は昔、フッた男・早坂から再度告白があるかと期待するが見事にフラれてしまう。
そこで高校時代からの親友、香と小雪と行われる「女子会」という名のタラレバ話をしているとモデルのKEYが現れ、初対面なのに「タラレバ女」とののしられることに。
そして倫子は自身が書いた脚本への出演をKEYから拒否され、若い女の脚本家に枕営業されて仕事を取られてしまう。
そしてやけになり酔っぱらった倫子は、KEYから迫られ枕営業してしまうのだった。
次巻へ続きます。
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