平凡な毎日が突然終わりを告げた。
明石靖人は親友の青山との喧嘩が原因で学校をサボるが、このときに突如として全国の高校で生死を賭けた理不尽な選別ゲームが始まる。
出席した生徒たちは「神の子」として神小路かみまろが選別する一方、明石をはじめこの日学校に行かなかった不良たちはセイン・カミという少年が選別。
途中でセインの姉アシッド・マナが進行を強奪するなか、明石は親友の青山や惹かれ合っていた持田 涙・夏川めぐ(ナツメグ)との別れを乗り越え、最後のゲームまで生き残った。
過酷な試練を勝ち抜いたのはリリィ、オスメス、丑三 清志郎、天谷 武、高畑 瞬、ハンナ、柴村 影丸、秋元いちか、天馬 遊、イパネマ、アルフ・E(太陽の国門番)、メルト・カルカヴァン、明石の13人。
かみまろもプレイヤーに加わり、最後のゲーム「神罰ババ抜き」が始まる。
そしてまず「引かれたら死」のカードを引かれた柴村が死亡。
ゲームには様々な特殊カードが混ざっているのだった。
18巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
様々なルールが隠されたカード
柴村が早速犠牲となり、手札が再分配される。
「引いたら死」以外にも何かルールがあるのは明白。
イパネマの顔はしゃくれ、どんなルールがあるのかわからないままババ抜きが本格的に始まる。
一巡が順調に過ぎ、ハンナがかみまろから引く番。
〈声を出せないハンナ [神さまの言うとおり弐 18巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
「2:持ってる間声出したら死」のカードを持つハンナは、かみまろから「3:引いたらくすぐり地獄30秒」のカードを引いてしまう。
ハンナはギリギリでなんとか耐え、次の天馬に手順が回った。
天馬が引いたのは「Q:引かれたらその相手にキス」のカード。
〈キスカードもある [神さまの言うとおり弐 18巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
ルールは死に直結するものではなく、ただの悪戯レベルのものも混じっているようだ。
ハンナが天馬にキスするのを見て、丑三は明石とキスするのを熱望していく。
次に明石が天馬から引いたのは「5:持ってる間ハイテンションでなければ死」。
その他ににもメルトが丑三から引いたことで「K:引いたらその相手にデコピン」のカードも存在が明らかとなる。
オスメスが暴走を始める
三国ドロケイを経て殺し合いの螺旋から身を引く決意をしたリリィを見限り、オスメスは誰とも協力することなく暴走を始めていく。
〈オスメスとの協調は望めない [神さまの言うとおり弐 18巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
次の巡、イパネマが「4:引かれたら死」をオスメスに引かれて死亡。
張り詰めた緊張感のなか、イパネマの持っていた手札が再分配されてゲーム再開。
その巡で瞬の手札は「4:引かれたら死」と「J:前の席の人と神罰シンクロ」の2枚となる。
瞬はいちかから「A:引いたら夢を語れ」を引き、かみまろを殺すことを宣言。
その「A」を今度はかみまろが引き、今度はかみまろが生い立ちと夢を語りだす。
かみまろの生い立ち
天神橋マサルは4歳の時事故で両親を亡くし、叔父である奥平と暮らすようになる。
芸能活動をしていた奥平と共にCDも1枚出すが、叔父のもとを離れて一人暮らしをはじめた。
16歳で真っ当に生きることを諦め、たまに同人誌を描きながら自堕落的な生活を送ること7年。
そこにマナとセインの姉弟が現れ、マサルに神の力を与えた。
〈かみまろの過去 [神さまの言うとおり弐 18巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
全く興味を示さないマサルだが、「マサルが代わりに次の神を決める」ということとなり、過去に作った同人誌の内容に沿って選別のゲームを始めたのである。
こうしてマサルは神小路かみまろとして試練をはじめた。
この世で希望をもって生きることなどどうでもいいかみまろにとって、人の命を弄ぶ試練はただの遊びでしかなかった。
オスメスに有利な展開に
ゲームが進むにつれ、カードの全容を掴み始める明石。
しかし、何もないターンで天馬が死んだ。
天馬が持っていたのは「10:時限爆弾で死」と書かれ、タイマーがセットされたカード。
〈時限爆弾で天馬が死亡 [神さまの言うとおり弐 18巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
ターン毎にカウントダウンが進んでいく仕組みで、天馬の死により再びカウントは30にセットされた。
さらにいちかが「引いたら順番リバース」のカードを引いたころで逆回りに。
考えを改めたリリィが協調をみせる中、危険なのはかみまろとオスメス。
そのオスメスは「8:7見える」カードを引き、「7:引いたら死」を回避する術を手に入れる。
〈オスメスに有利な展開に [神さまの言うとおり弐 18巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
この時点でJOKERを持ち、そのほかの手札もペアが揃ったことでクリアできるオスメスだが、1人でも多くの人を殺すためにあえてクリアせずゲームを続行する。
ゲームは後半へ
イパネマが死んだときの返り血で「4:引かれたら死」をオスメスが持っていると推理したメルト。
ファトマを殺された仇を討つため、メルトがオスメスから「4:引かれたら死」を引き当てるが、なぜかオスメスに神罰が下ることは無かった。
〈オスメスに神罰が下らない…? [神さまの言うとおり弐 18巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
「10:時限爆弾」を上手く回してかみまろを殺したい明石は、そのカードを持つ丑三にキスをする約束をしてカードをもらい、カウントを数えながら機会をうかがう。
そしてリリィが「6:引いたら順番リバース」を引いたことで、再びゲームの流れが変わるのだった。
〈流れが変わった [神さまの言うとおり弐 18巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
【18巻のまとめ】
「引かれたらその相手にキス」など、死に直結しないようなルールも組み込まれたババ抜き。
ゲームは進み、イパネマと天馬が死亡。
ファトマの敵討ちに燃えるメルトはオスメスを殺そうと画策するが、なぜかオスメスには神罰は下らなかった。
様々なカードが入り混じるなか、ゲームは後半へと移っていく。
次巻へ続きます。
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